背面がスケルトンでLEDが点灯するという外観が非常に特徴的なスマートフォン「Nothing Phone (1)」は、見た目は涼やかですが、使ったときに熱に苦しまないかどうかは別問題。実際のところどうなのか、使用中の熱の具合を測定してみました。また、バッテリーはどれぐらいもつのかも確認してみました。
Nothing Phone (1) – Nothing日本公式サイト – Nothing Japan
https://jp.nothing.tech/pages/phone-1
使用中に端末の発熱はどうなっているのか、「FLIR i3」で確認してみました。単にYouTubeを視聴している程度の軽い負荷であれば、背面は32度~33度ぐらい。
やや上寄りの方が温まっています。
底面、スピーカー付近も33.5度と熱くなっていました。
「FLIR i3」のような赤外線サーモグラフィーでは光沢のあるものの測定誤差が大きくなることがあるので、非接触式赤外線温度計でもチェックしてみると、背面が31度で、だいたい同じ温度。
ちなみに表側も同じく30度強。
もっと負荷が高い、4Kムービー撮影中だと40度オーバー。
特にカメラ周辺は42度まで上がりました。
非接触式赤外線温度計でも37.2度となっていました。
ファンがついているわけではないので、内部の熱を強制的に排熱することはできませんが、温度上昇はおおむねこのあたりで落ち着きました。驚いたのは、そのまま4Kムービーを40分以上にわたって撮影し続けられたこと。ハイエンドスマートフォンでも4Kムービーの撮影可能時間を制限している端末があることを考えると、Nothing Phone (1)は熱管理がかなりうまくできているのかもしれません。
なお、YouTube視聴はボリューム最大でもあまりバッテリーは食わず、バッテリー満タン状態から約50分YouTubeを視聴しても、バッテリーは93%残っていました。バッテリー容量は4500mAhとかなり多めなので、朝から夜まで充電なしで使うことになっても、大きな問題にはならなさそう。
フルHD・60fpsの動画撮影はYouTube視聴と同じぐらいの負荷。一方、4Kムービー撮影はさすがにバッテリーに厳しく、30分で15%減少したので、4Kムービー撮影は端末の温度問題よりもバッテリーがもつかどうかが問題になりそう。ちなみにファイルサイズは40分で20GBオーバー。
Nothing Phone (1)公式の充電アダプタが「POWER(45W)」。白いボディをクリアケースで包んだようなデザインで、側面にドット調フォントで「NOTHING」のロゴ入りです。
入力は100-240V~50/60Hz 15A、出力は5V=3A(15W)/9V=3A(27W)/12V=3A(36W)/15V=3A(45W MAX)/20V=2.25A(45W MAX)、PPS(Programmable Power Supply)は3.3V-11V=4.05A(13.37W-44.55W)/3.3V-21V=2.14A(7.06W-44.94W)。バッテリー残量が10%まで減ったNothing Phone (1)を実際に充電すると、30分で50%ほどまで回復し、1時間強で満充電になりました。
また、Nothing Phone (1)は5Wのリバースチャージ機能があり、ワイヤレス充電に対応しているので、たとえばNothingのBluetoothイヤホン「Nothing ear (1)」を充電することができます。
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