その蕎麦は、パッケージの “圧” からスゴかった。とりわけ乾麺コーナーの中で輝いて……いや、己の存在を主張していた。赤文字で「うまいそば造り一筋」ときて、豪快に「特選そば」ときて、「十割そば専用工場謹製」。
しかも蕎麦棚をよく見ると、ピーコックストアの「バイヤーズセレクション」の印まで価格表のところに書いてあった。「おすすめ品」はよくあるが、「バイヤーズセレクション」は初の対面。さらに読者さまからもリクエストが届いていた。店と客が推す蕎麦とは、いかほどの実力なのか……? 期待を胸に、食べてみた!
パッケージ裏には、こうある。「本品は、国内産のそば粉のみを使用し、今までの乾そばとは違い十割そば専用工場で作り上げた特選のそばです。」と。十割そば専用工場で作られた蕎麦とは、はたしてどのように “今までの乾そばとは違う” のか。
それでは……
デカい鍋にたっぷりのお湯を沸かし……
5〜6分半茹でたら……
ハイ完成。
して、そのお味は──
……!!
こ……これは……!!!!
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 今までの乾そばとは違う〜〜〜!!!!!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
これは美味い! 食べた瞬間勝負アリ! 大大大大満足!! 玄関から外に出るのではなく、食べた瞬間ワープしていた。山深い田舎の風情ある蕎麦屋に。木の匂いがする蕎麦屋。そんな蕎麦屋で出てくる蕎麦がこんなんだろう。
聞こえる、蝉の声。ツクツクホーシツクツクホーシ。ちょっとカタめの、ゴワゴワした蕎麦! 蕎麦感強めな田舎そばっていうの? こういうのが好きな人ならタマランだろうなぁ。窓を開け、目を閉じて食したい蕎麦である。
蕎麦蕎麦した蕎麦が好きな十割ファンは是が非でも体験してほしい。この蕎麦感は、「蕎麦蕎麦した蕎麦決定戦」でも優勝候補作品であろう。また、蕎麦湯の濃さは過去一とみた。それはまるで別府の「泥湯」のようだった。うまみある蕎麦湯は随一。新王者おめでとうございます! 最高!!
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24