もしも蕎麦が魚なら、スーパーは海である。漁師である私は、海から海へと旅をする。世界は広い。未踏の海に到達すると、そこには見たこともない魚がたくさん……! 興奮した私は、次から次へとカゴに入れ、大漁、大漁!!
てな感じで、今回の漁場はOKこと、オーケーストアである。見たこともない乾そば(干し蕎麦)が盛りだくさん! その中でも、最もズシリと重かった蕎麦『本場 信州そば』から家外(いえそと)ジャッジをしていきたい。
とにかくこちらの蕎麦、パンッパンである。しかもメーカーは「ニップン」である。パンッパンのニップンのソッバは322円で一食あたり40円と、100均そばに迫る勢いで安い。さすがはオーケー、安さバクハツ。それではさっそく……
デカい鍋にたっぷりのお湯を沸かし……
6分茹でたら……
ハイ完成。
して、そのお味は──
歯ごたえ、そしてコシ、さらに喉ごしは非常に良い。平たい形状も面白いし、最初に食べた時は「ムム!?」となった。でも、蕎麦の味がしなさすぎるマイナス面はある。口当たりは良いのだけれど、味が弱いというか……。
そう、この蕎麦は「つゆが活きるそば」ではなく、「つゆに活かされるそば」なのだ。つゆという妻の尻に敷かれば生きてはゆけない蕎麦なのだ。それゆえ、「家そば」か「外そば」かでいえば家だろう。もう少し強く主張をしないと外には出られない。がんばってほしい。ゆけ、大海原へ!
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24