乾そばのパッケージ裏チェックをするようになってから、かなりの高確率でヒットするメーカーがある。それこそが、連載第一回目、第二回目で連続登場した「おびなた」である。
長野のおびなた……それはもう、「石を投げればおびなたに当たる」くらいの “おびなた率” であり、日本の乾そば界には、たしかに “おびなた帝国” が築き上げられていることが、スーパーの蕎麦棚をチェックすれば理解できることだろう。
今回の蕎麦は、そんなおびなたが「そば通」に向けたシンプルな蕎麦、その名も『蕎麦通のそば(税込321円)』である。
パケ裏の原材料名を見ると、まず最初に「そば粉(国内製造)」が出てくる。となると “蕎麦蕎麦した蕎麦” なのかなと思いがちだが……結果やいかに? それではさっそくまいりましょう。いつものごとく……
デカい鍋にたっぷりのお湯を沸かし……
3分茹でたら……
ハイ完成。
して、そのお味は──
私は「蕎麦通」ではない、ただの「蕎麦好き」なので知ったかぶることなく素直に感想を述べようと思うが、これはそうめんだな、ウン。
蕎麦粉の方が多いのにそうめんと感じてしまうのは、その細さと、くちあたり、そしてのどごし。少し太いそうめんかな……ってな具合なのだ。さらに、つゆが活きる「ツユイキ」なもんで、さらにそうめん感が強くなる。
いずれにしても、これは「そうめんのような蕎麦」であると思う。つゆに生姜を入れて食したいところ。……そばのつゆに生姜……それ、通だなぁ〜。…………ハッ!
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24