今年の夏は、ハーゲンダッツのいろんな味でクリームソーダを作ろう

デイリーポータルZ

クリームソーダのアイスをハーゲンダッツにしてみたい。

ふつう、お店のクリームソーダは業務用のラクトアイスを使うのだが、そこをハーゲンダッツに替えるのだ。

想像するだけでもう美味しい。

でも今回はそれだけじゃない。

さまざまなフレーバーのハーゲンダッツを使い、あらたな夏のクリームソーダを作りたい。

スーパーカップとハーゲンダッツで、クリームソーダはどう変わるのか

まずはこのふたつを比べてみたい

世の中のバニラアイスは3種類に分けられる。

厚生労働省が法律で定めている、ラクトアイス/アイスミルク/アイスクリームの3つだ。

これは乳固形分・乳脂肪分のパーセンテージで決まるそうだ。

ラクトアイスであるスーパーカップは、無脂乳固形分8.5%・植物性脂肪分13%、卵黄脂肪分0.5%という比率
一方、アイスクリームであるハーゲンダッツは無脂乳固形分10%、乳脂肪分15%、卵黄脂肪分0.8%とミルクが濃い

どちらも美味しいけど(というか今回は美味しいものしか出てきません!)、実際に飲み比べてみるとどうか。

まずはスーパーカップから
とにかく爽やか!

これぞクリームソーダだ。

メロンソーダの清涼感とバニラアイスのコクが合わさって、しあわせな味になっている。

お店のメロンソーダはかき氷シロップを使っているのでガツンと濃いが、ファンタのメロンソーダは色味通りの柔らかい味がする。

溶け合った上の方をずびずびすするとまた美味しい

ちなみに、お店で使われているであろう業務用アイスのファミリアは無脂乳固形分8%・植物性脂肪分8%なので、スーパーカップよりもさらに軽い口当たりだ。

そのシャリシャリとした軽さがまたメロンソーダに合うのだ。

では、対極にいるハーゲンダッツはどうか。

とろりとクリーミーなハーゲンダッツ

乗せた瞬間からねっとり感が全然違う。見るからに濃厚そうだ。

メロンソーダに乗せるとより濃厚さが際立つ

ああ、やっぱりハーゲンダッツって美味しい…という感慨とともに、スーパーカップとはジャンルが違うことを実感する。

ラクトアイスのシャリシャリした氷っぽさとは打って変わって、牛乳の香りとクリーム感が強い。一気にクリームソーダが乳製品っぽくなる。

ラクトアイスがポーションミルク(コーヒーフレッシュ)の入ったアイスコーヒーなら、こっちは特濃ミルクのカフェラテだ。

時間をおくと脂肪分がわさわさと分離していく

濃厚さをとるか、爽やかさをとるか。どちらにも良さがある。

これは味のレベルというよりは好き好きだなと思う。

 

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ハーゲンダッツ×炭酸ドリンクの組み合わせは無限だ

では、ここからはバニラ以外のハーゲンダッツを使って、あらたなクリームソーダを作っていきたい。

今回考えたのはこの5種類!

先に言うとすべて美味しかった。

美味しいものに美味しいものを乗せているんだから当たり前だ。

それぞれが美味しいのではなく、合わさって美味しくなるのか…が今回の見どころだ。

 

ショコラオレンジ風なクリスプチップチョコ×オランジーナ

最初はこの組み合わせ。オランジーナは2022年5月から糖質25%カットしたオランジーナエアリーにリニューアルしたそうだ
ショコラオレンジ的なイメージで作った

チョコレート×オレンジって定番の組み合わせだが、クリームソーダとしてはどうだろうか。

ドキドキしながらひと口目を飲んだ。

あ、美味しい!

想像以上に合っている。

オランジーナのさっぱりとした口当たりはそのままに、チョコレートのコクが程よく混ざりあう。

別々に美味しい、ではなくショコラオレンジとしてしっかりと美味しくなっている。

チョコチップも良いアクセントだ。

チョコチップがゆっくりと沈んだり浮かんだりするのが気だるくてよい

チョコレートドリンクって濃厚さを売りにするものが多いと思うが、この爽やかさは新鮮でよい。午後の気だるい日差しの中でちびちびと飲みたい。

ミロに生卵を溶かしたみたいな色合いだ

見た目はともかく、混ざり具合によって味変するのがクリームソーダの楽しみだなあと思う。

余談だが、ディッシャーでアイスをすくうのってけっこう難しい。最初は硬くてすくいにくいのだが、ソーダに乗せる頃にはとけだしてしまう

 

和モダンっぽさがあるグリーンティー×三ツ矢サイダー

次はクリームソーダの色味を逆さにしてみたい

ハーゲンダッツの定番、グリーンティーをどうクリームソーダにするか。

ここはシンプルにサイダーに合わせてみたい。

このふたつのパッケージ、妙に相性がよかった
和モダンなカフェとかにありそうな感じだ

見た目は涼しげでいい感じだ。味の方はどうだろうか。

サイダーの炭酸が強力

もちろんお互いに美味しいのだが、溶けると抹茶感はやや薄まる。

そもそもグリーンティーが抹茶そのものではなく抹茶ラテなので、抹茶ラテをサイダーで割ったような感じになるのだ。

溶かすとメロンソーダっぽくなる

先にサイダーに抹茶の粉末を溶かすなどして、抹茶感を強めるとより美味しくなるな、と思う。

まだまだ工夫しがいのある味だった。

ディッシャーにとった後、冷凍庫で再度凍らせると綺麗に乗ることに気付いた。だんだん乗せるのが上手くなります

 

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美味しすぎる限定アイス・焦がしチーズタルト×ウィルキンソンレモン

チーズケーキにレモンって合うよな…という思いつきだ

ハーゲンダッツの限定味って、定期的にケーキをモチーフにしたものがでてくる。それぞれ食感にひと工夫があって、アイスを超えた満足感で美味しい。

焦がしチーズタルトは今年2月発売。いつまであるんだろう…
とにかく美味しいのだ

茶色部分にしっかりとタルト感があってすごい。

このタルト感がソーダの上に乗った時に吉とでるか凶とでるか。

甘いものが続いたので、ここは大人に炭酸水がいいんじゃないか。

ウィルキンソンは炭酸が強いので、良いアクセントになる気がする。

見た目は優勝だ
強炭酸がアイスに反応してシュワシュワしている
うん、アイスが美味しい

上で述べたように、美味しいものに美味しいものを乗せてるので美味しいのは間違いない。

ミントもいいアクセントになっている。

ただ、だんだんわかってきたが、クリームソーダとは乱暴にいえばアイスを水分でのばすドリンクだ。

そうならないためには、ソーダの方にもガツンと強いフレーバーが必要になる。

以前、記事にしたリポビタンDクリームソーダなんかはそこらへんが上手くいっていたのだ。

ということで、後日あらためて作ってみた
これは文句なしに美味しかった!

レモンスカッシュの強力な爽やかさと、チーズの良い感じのクセがお互いを引き立てあってる。

混ざるとまた濃厚で美味しい。想像していたよりずっと自然に風味がとけ合っている。

チーズ味のドリンクって難しいのかなかなか見ないが、これはひとつの正解じゃないか。

店で出したらふつうに流行ると思う。

 

とろシュワなリッチミルク×桃ソーダ

桃にはクリームチーズ系を探していたが、リッチミルクも絶対合うだろう

これはやる前から間違いないだろうなと思っていた組み合わせ。桃モッツァレラとか、ああいうまったり濃厚なイメージだ。

バニラよりもミルク感が強く卵黄分が少ないリッチミルク
100円の自販機に売ってるやつだが、しっかり桃の風味があってめっちゃ美味しいのだ
ダイソーで買った謎のHersグラスがばえてくれるはず
ばえばえ〜

味も見た目通り美味しかった。

桃ソーダのとろシュワさにリッチミルクのクリーム感がベストマッチ。桃の風味が感じられつつ、まったりとシュワシュワのバランスがよい。

これは合う!
グラスが大きいので、アイスをたっぷり入れるともっと美味しい

 

やさしく溶け合うストロベリー×カルピスソーダ

最後はいちごミルクやいちごヨーグルト的なイメージだ

ハーゲンダッツのストロベリー。

定番品の中では唯一果肉が入っていて豪華なやつだ。こちらはアイスの風味が強めなので、やさしい甘味のカルピスが合うんじゃないか。

カルピスソーダは泡がきめ細やかで美しい
さわやか〜

同じ乳製品なので間違いない。味わいが一体化して心がやさしくなる味だ。

カルピスのさわやかな酸味とイチゴの酸味もよく合う。

想像した通りのおいしさだった。

果肉がいいアクセントになって、見た目にも豪華だ

なお、これはすべてのペットボトル飲料にいえることだが、そのままでちょうどよい濃さになっているため、クリームソーダのように氷をたくさんいれるとやや薄めに感じる。

ましてやハーゲンダッツはミルクが濃厚なので、ドリンク側の風味が負けてしまいがちだ。

カルピスの原液を使って調整すればもっとパンチのある味になりそうだ。

こちらも後日試してみた。アイスを沈ませずに乗せるためには氷がたくさん必要なのだ
通常の1.5倍くらい濃い目で作ったカルピスソーダ

ああ、甘くて至福の味だ…。

カルピスのまったりした甘味がストロベリーに負けておらず、高級いちごミルクみたいな感じで美味しい。

原液を使った方が懐かしい味わいになっていて、子供の頃の夏休みが思い出される。理想化された思い出の味だ。

 

ぜんぶ美味しかった!
ハーゲンダッツを付き従えるスーパーカップ
超バニラだものね

 

つづくハーゲンダッツ・ロマン

クリームソーダの魅力って、それぞれで食べても美味しいうえに、混ぜても美味しいところにあると思う。

それがハーゲンダッツだったら…というわかりやすいロマンのもとに書いた記事だけど、まだまだ試しがいのある組み合わせはありそうだ。

味濃いめの炭酸+果肉などのアクセントの入ったハーゲンダッツがおすすめの組み合わせだ。

ちなみに、残った食材(6種類のハーゲンダッツ)は翌日一人で美味しくいただきました。

夏なのに熱いほうじ茶が飲みたくなった

 

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