都内の大型書店「丸善丸の内本店」の選書コーナー「追悼 安倍晋三元首相」に置かれた、旧統一教会に関する複数の書籍などを中心に撮影した写真が2022年7月23日、ツイッターで注目を集めた。
SNS上では、「追悼」と冠しているにも関わらず安倍元首相を批判するような本が選書されていると疑問視する声が上がっているが、実際には選書コーナーの一部を撮影したものだった。
「実際の丸善本店さんの配置写真をいただきました」
発端となったのは、大手書店・丸善ジュンク堂書店が運営する「丸善丸の内本店」の3階にある選書コーナーを撮影した1枚の写真だ。「追悼 安倍晋三元首相」と書かれたコーナーに平積みになった書籍が並び、旧統一教会に関する複数の本や暗殺された宰相に関する本が置かれている。安倍氏に関する書籍はほとんど映っていなかった。
この投稿は広く拡散し、「追悼とは程遠い陳列だ」「追悼コーナーに見えない」などと指摘が寄せられた。
しかし、漫画家の清水ともみ氏が25日、ツイッターで「実際の丸善本店さんの配置写真をいただきました」とコメントしつつ、前述の写真が撮影された丸の内本店3階にある追悼コーナーの全体を映した写真と、1階にもある追悼コーナーの写真を紹介した。前者は旧統一教会以外にも、安倍氏に関する書籍が置かれている。なお、3階は芸術・人文・教育・保育などが、1階は法律・政治・経済・経営などが扱われるフロアだ。
丸善ジュンク堂書店は25日、取材に対し、1階と3階に安倍氏の本を置いていると述べ、「実際にお店に行って自分で確認してから、皆様が感じられたことを発信していただきたいです」と答えている。
複数の投稿によれば、同日までに旧統一教会関連の書籍は追悼コーナーとは別の場所に移された。