北海道新聞が、これまで記事中で使用していた「黒電話マーク」を廃止することを告知したツイートが話題だ。
このマークは、電話番号を記事中に記載するにあたり、その先頭に付与していたもの。ツイートによると「これが何のマークか分からない人が増えた」ことなどが理由という。Twitterでは3万以上もリツイートされるなど大いに話題になったが、実は今回の北海道新聞の対応はかなり遅い部類に入る。というのも、2013年に公益法人交通エコロジー・モビリティ財団が「標準案内用図記号ガイドライン」を策定した時点で、電話を表すマークは電話機本体ではなく受話器となっており、このガイドラインを受けて多くのメディアでは黒電話のマークを取りやめた経緯があるからだ。ちなみに現在では電話といえばスマートフォンの形状を指すことも多いが、同ガイドラインの最新版にあたる2021年版でも、電話は依然として受話器の形状のままとなっている。ガイドラインの存在を知らなかった人は、ほかにどのようなマークが用意されているか、この機会に見てみると面白いかもしれない。
北海道新聞は7月1日夕刊の記事から「黒電話マーク」を廃止しました。これが何のマークか分からない人が増えたことなどが理由です。pic.twitter.com/ZvZT3zM3Sd
— 北海道新聞帯広報道部 (@DoshinOBO)July 1, 2022