Amazonロボット10年の歴史!
成長を続けるEコマース&物流業界のオートメーション化のリーダー、Amazon。テクノロジーを用いて、さまざまなシーンでの無人化を進めています。2021年にロボット企業Kivaを買収し、自動化は加速。ただ、当初想像されていたロボットが人間に代わって仕事をするというのは今はナンセンス。Amazonが現在掲げるゴールは、ロボットと人間が安全かつ効率的にともに働ける環境。
米Amazonが、ロボティクス10年の節目として、Amazon倉庫、通称「フルフィルメントセンター」で働く最新ロボットを紹介しています。
Aamzon初の完全自動化モバイルロボ「プロテウス」
ルンバのような見た目ですが、プロテウスは非常に力持ち。重たい積荷カートの下にもぐりこみ、頭(体?)の上にカート全体を乗せて運びます。自社開発のナビ技術で倉庫内を移動、レーザー感知で前方に人がいればストップします。
自分で充電ステーションまで戻ってパワーチャージするところは、やぱりルンバっぽい。ゴミは吸いません!
ワンアームの仕分け役「カーディナル」
荷物の仕分け作業は、重い箱を持ち上げ腰を捻る動作が多く、人間スタッフにとって怪我のリスクが非常に高い場所です。そのリスク軽減のために投入されたのが、アーム型ロボのカーディナル。
AIとコンピュータヴィジョンを駆使して、荷物のラベルを読み取り、あちらこちらの積荷に箱を仕分けていきます。グリングリンのそのひねり、人間には真似できないですね。
スキャンレスの荷物スキャン
Amazon倉庫でも、スーパーのレジのように、片手にコードスキャナーを持ち、もう片手にパッケージを持ってラベルの読み取り作業を行なっています。この手間を省きスピードアップさせるのがAmazon Robotics Identification(AR ID)。
毎秒120フレームを捉えるカメラシステムを使い、人が荷物を移動させる流れの中で全方位から荷物のラベルを捉えてスキャンするというシステム。カメラにラベルを見せるような動作が必要なく、片手でも両手でも自由に荷物を移動させるだけなのがミソ。
倉庫内の整理
Amazon倉庫では、注文をさばくため、ひっきりなしにモノが上から下へ、右から左へと動いています。Containerized Storage Systemは、複数のロボットが連携しあい、必要な品物がはいったコンテナを適した場所に移動してくれます。適した場所とは、人間スタッフが梯子を使わずとも、腰を曲げずとも手が届く場所のこと。
Amazon倉庫でのロボット化は、すべて、背伸びや腰を曲げるという人間が怪我しやすい作業を自動化することに重きがおかれています。人間だけでなく、ロボットだけでなく、両者の合わせ技で得意不得意を補いあって効率を高めているんですね。
ロボットの動きって単調ながらもエレガントで、見続けちゃう魅力がありますよね。倉庫見学、行ってみたいな!
Source: Amazon