今日ひまだ、お店に人が来ない。
いきなりローテンションな始まりですみません。僕はお店をやっているのだけど※2、意外と暇な時間が多いのだ。お客さんというのは一気にざっと来て、そして一気に帰っていくことが多い。人がはけた後、静かになった店内に一人座っていると、うちの店って火災保険入ってたかな、とか暗い計画ばかりが頭をよぎってしまう。ここはひとつ店内を満席にして儲かっている気分を味わってみようじゃないか。
※2006年4月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
※2編集部安藤が前にお店をやっていたころに書いた記事です。お店は2008年に友人に引き継がれ、いろいろあって今は建物ごとなくなったと聞いています。
現在の状況
現在(火曜の午後)の状況。一人座っているのはお客ではない、僕だ。何もすることがないので壁の写真を眺めていたのだ。
今は全景を写真に収めるためにいつも店内に置いてある棚とかをどかしたのだけど、そのせいもあってかすごく寂しい写真になってしまった。今回はここがスタートだ。枯れ木に花を咲かすように店内を満席にしてみせよう。
素材を撮影します
店を見渡せる位置にカメラを固定してセルフタイマーをセットする。はやくも方法がばれてしまったような気もするが、要するに合成写真で店内を賑わせようということだ。
モデルは身近にいる暇な人、今回の場合僕だ。写真に写る全員が同じではつまらないと思い着替えを何種類か用意してきた。着替えながら立ち位置とポーズを変えて素材となる写真を撮影していく。
こうして様々なパターンで店内の写真を撮影した。結構長い時間かけて撮影していたのだけどその間誰も入ってこなかった。僕が知らない間にみんなどこかへ避難してしまったのかもしれない。
まあいいや写真を合成していきます。
切って張ってを繰り返します
撮影した素材写真を重ね合わせていく。順を追って見ていくと、あたかも一人ずつお店にやってきたように見える。しかもそれが全部自分だから最高だ。
そして完成した写真がこちら。
どうだ見事に満席だろう。違和感のある写真ではあるけれどすごく気に入っている。拡大して店の窓に貼ろうかな。それにしてもこんな写真が手軽に作れるなんて技術の進歩に感謝だ。今度はライブ会場とか野球場とかを僕だけで埋め尽くしてみたい。
がんばります
店を満席にしたい、という当初の目的からは少々離れた場所に着地した気もしますが、今回はこれで終わりたいと思います。今後はリアルなお客さんで店内が満席になるよう努力しますので、これからもうちの店をよろしくお願いします。