【意味不明】ピップエレキバンのピップが「肩がこらない服」を作るらしい → 社長をとことん追い詰めた結果…

ロケットニュース24

ピップエレキバンでお馴染みの、ピップ株式会社。年がら年中エレキバンだけを作り続けているかと思いきや、実は「スリムウォーク」なども手掛ける “ヘルスケアカンパニー” である。元々は大阪で医療品の卸販売をしてたんだってさ!

それはさておき、今年はピップエレキバンが発売50周年のアニバーサリーイヤーらしいのだが、それを記念して「肩がこらない服」の制作を開始するというではないか。え、馬鹿なの? それともノーベル賞なの? これは確かめるしかあるまい……。

・肩がこらない服だと?

よく言われる話ではあるが、風邪と同じく “肩こり” には特効薬が無いらしい。ウソかホントか「肩こりの特効薬を開発したらノーベル賞確定!」なんて話を、読者のみなさんも1度くらいは耳にしたことがあるハズだ。

要するにピップが制作するという「肩がこらない服」がガチのやつだった場合、ピップは「Google・Amazon・ピップ」くらいの世界的大企業になる……かもしれない。ピップの人と仲良くしておくなら今がチャンス! というわけで、ピップが開催する「コリナイ・プロジェクト」のメディア向け発表会に足を運ぶことにした。

・緑の社長登場

ぶっちゃけた話、当初は「肩がこらない服の発表会なんてスカスカやろ(笑)」と思っていたのだが、会場に到着したところ……結構いる! なんならテレビもいっぱい来てる!! なぬ、もしかしたら私が考えるより「肩がこらない服」の注目度は高いのだろうか?

で、まず壇上に登場したのが……


ピップ株式会社の松浦社長!


マスターズばりのグリーンジャケット!!


ここでの詳細については後述するが、松浦社長は「とにかく肩こりに悩む人たちの力になりたい!」「ピップは肩こりのリーディングカンパニーなのです!!」と熱く語っていた。初めてお見かけしたが、熱血漢だぜ、松浦社長……!

お次に「肩がこらない服」をデザインする文化服装学院の生徒さんと先生、それを監修する人間工学博士の下村義弘氏が登壇。どうやら「肩がこらない服」は、下村先生がざっくりとしたヒントを出し、それを元に文化服装学院の生徒さんたちがデザインするらしい。……なるほど。

その後はピップエレキバン50周年アンバサダーを務めるAKB48の倉野尾成美さんと下尾みうさんが登場し、メディア向け発表会は無事に終了。ピップの肩こり解消に対する熱意は伝わってきたが、肝心の「なぜ洋服なのか?」の部分がよくわからなかった。

・直接社長に聞いてみよう

そこで会場でウロウロしていたグリーンジャケットの男性(松浦社長)を捕まえ、直接「コリナイ・プロジェクト」の概要を根掘り葉掘り聞いてみることにした。ナイストゥミーチュー、松浦社長ーーー!


──いきなりではありますが、まぶしいくらいグリーンジャケットですね。ここまで華麗にグリーンジャケットを着こなるのは、松山英樹さん以外いないと思っていました。

「ワハハ! でもね、実は松山英樹よりも前なんですよ。10年以上前から着てますから」

──おお、ベテランなんですね。ではさっそくなんですが、なぜ洋服を作ろうと思ったのでしょうか? 肩こりの解消だけが目的なら、エレキバンでいい気がするんですが。

「はい。日本人の3人に2人が悩んでいるというほど、肩こりは重要な問題です。言葉は仰々しくなるかもしれませんが、肩こりのせいで仕事に支障をきたしている人が多いことを考えれば “労働災害” と言ってもいいのではないでしょうか」

──なるほど。

「一方で、我々が “肩こりは労働災害です!” と真面目に訴えたところで、多くの人に興味を持ってもらえるかはわかりません。ピップエレキバンはこの世から肩こりで悩む人をゼロにすことを目標にしていますので、まずはみなさんに知っていただくことが重要だと考えました」

──ふむふむ。

「そこで辿り着いたのが “洋服” です。目で見てわかりやすく、直感的にバシッと入ってきますしね。また若い方もファッションは興味がある分野でしょうし、生活に身近なものですから」

──確かに。

「洋服ならキャッチーですし、そういった切り口から情報を発信していくことで、より多くの人に知ってもらえるのではないかと考えました」

──実は綿密に計算されてるんですね。てっきりノリで始めたんだと思ってました。

「下村先生や文化服装学院の生徒さんたちも協力してくれていますので、いいものが出来るのではないかと期待しています」


・社長、吠える


──わかりました。もう1ついいでしょうか? 先ほど日本人の3人に2人が肩こりで悩んでいると仰っていましたよね?

「はい、さらにいえば6割以上の方が、コリの対処方法を模索しているそうです」

──そこです。社長、ピップエレキバンがありながら、それだけ多くの人がいまだ肩こりで悩んでいるということは、ちょっと御社の努力が足りないのではないでしょうか?

「ムム……!」

──仮にピップエレキバンを肩こりに悩む全ての人が使用したら、何パーセントの人の肩こりを解消できますか?

100%でしょうね(即答)

──オオ、社長! カッコいい!!

「どうしても磁気は合う合わないがあるんですが、気持ちとしては “100%治す!” と思ってやってますから。即効性を感じていただける方もいらっしゃいますが、ジワジワと効果を感じていただく方も多いので、まずは1度使っていただきたいですね」

──よくわかりました。では肩こりで悩む人がいなくなったら次はどうしましょう? お医者さんも患者さんがいないと仕事が無くなっちゃいますよね?

「悩みごとは肩こりだけじゃないですからね。我々はみなさんが健やかに暮らしていけるようお手伝いをする会社ですから、1つ1つ悩みを潰していくことになるでしょう。ただ、今は肩こりのリーディングカンパニーとして、肩こりをどうにかしたいと考えています」

──なるほど。

「実はピップエレキバンは、足をケアする “スリムウォーク” もやってますし、スポーツのパフォーマンスアップを助ける商品などもあるんですよ」

──エレキバンだけじゃねえぞ、と?

「実際はエレキバンのイメージが強すぎるんですがね(笑)」

──では最後にもう1度。エレキバンで何パーセントの人の肩こりを解消できますか?


気持ちは100%です!


──よっ! 社長カッコイイ!!


ご覧のように、少なくともピップ……というより松浦社長は、本気で “肩こり撲滅” を目指しているようだ。ただのグリーンジャケットを羽織ったおじさんではなく、肩こり撲滅に闘志を燃やす熱血ファイター、それがピップの松浦社長であった。

なお、実際に制作される「肩がこらない服」は、以下のデザインが候補となっている。どれが選ばれるのかはTwitterでの投票で決まるらしいので、ぜひみんなも投票してくれよな! というか、肩がこらない服なんて普通に良くない? ワシも一着欲しいワン☆

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というわけで、悪ふざけかと思いきや、真面目な取り組みだったピップの「コリナイ・プロジェクト」。完成した「肩がこらない服」が、いずれ肩こりの歴史を変える……のかもしれない。

参考リンク:ピップ株式会社
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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