人気スマホゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」(プロセカ)の衣装デザインが不適切だったとして、韓国の配信会社が2022年5月26日、謝罪とともに使用の見送りを発表した。
日本のユーザーからは戸惑う声が少なくない。一体何があったのか。
軍国主義を称賛?
プロセカを展開するセガなどは4月から「衣装デザインキャンペーン」と題し、「レトロ」をテーマにキャラクターの衣装デザインを公募した。
5月25日に採用作品が発表され、シックな装いでサスペンダーとリボンが特徴の「界世譚」(男性用)と、雛人形をイメージした色味の着物に黒のレース手袋を合わせた「雛人形メイド」(女性用)が選ばれた。
日本のユーザーからは「独特で美しい」「可愛すぎる」と好意的な反応が相次ぎ、実装を待ち望む人が少なくなかった。
一方、韓国内では物議をかもしている。同国では5月20日に配信を始めたばかりだったが、衣装が「大正ロマン」を想起させると反発が広がっているという。
韓国メディア「GameMeca」は、プロセカの衣装を引き合いに「大正ロマン」は批判を招きやすいテーマだとして、「当時、日本は帝国主義を利用して近隣諸国を植民地化し、物資を略奪していた。軍国主義を称賛することと何ら変わりはないと批判する強い世論がある」と注意を促している。
韓国の配信会社は26日、「日本のサーバーでのコンテスト衣装に関して多くの論争を引き起こし、多くのユーザーに不快感を与えた」としてウェブサイトで謝罪した。
カスタマーセンターを通じて多くの批判が寄せられたといい、韓国版での衣装の使用は控えると告知した。