日本人が愛してやまない回転寿司。その誕生から半世紀以上を経た現在、4大回転寿司と称されるのが「スシロー」「はま寿司」「くら寿司」「かっぱ寿司」である。そういえば「元禄寿司」は少なくなったなぁ……寂しい。
それはさておき、その4大回転寿司の最もウマいネタを探す「4大回転寿司ガチ食べ比べ」の第15回は『サラダ軍艦編』をお届けする。先に匂わせてしまうと、伏兵のあの回転寿司のサラダ軍艦が最もウマかったゾ。
・回転寿司ならではのネタ
カニカマなどをマヨネーズであえた具を軍艦にのせたサラダ軍艦。店舗によって名称は様々ではあるが、お高い寿司屋には置いていない “回転寿司のオリジナルネタ” と考えていいだろう。
寿司は基本的に淡泊な味わいの料理だから、突然やってくるマヨネーズのインパクトは絶大! 毎回食べるかどうかは別として「実は外さない鉄板ネタの1つ」ではなかろうか? 美味しくないサラダ軍艦って記憶になくない?
・1日で食べ比べ
さて、調査方法はいつもと同様で1日(実際は3時間程度)で4つの店舗をハシゴした。短時間のうちに食べ比べをすることで、より正確なジャッジをするためである。なお、訪れた店は「かっぱ寿司」「くら寿司」「はま寿司」「スシロー」の順番だ。
ハイレベルな戦いが予想された『サラダ軍艦編』であるが、結果としてはそのハイレベルの1段階上を行く “超レベル” のサラダ軍艦が存在した。その回転寿司はというと……!
・かっぱ寿司の「サラダ軍艦(110円)」
具はカニカマとゲソというシンプルな構成だが、ハッキリ言って超ウマい! これは食べ比べてみてわかったことだが、かっぱ寿司のサラダ軍艦はマヨネーズの角が少しも立っていない “超マイルド” なサラダ軍艦である。
また、勝手にのどの奥に吸い込まれていく “スルスル感” も かっぱ寿司が飛び抜けていた。派手さこそないものの「まとまりの良さ」「総合力の高さ」では、かっぱ寿司が最も美味しく感じられた次第だ。
・くら寿司の「シーフードサラダ(110円)」
ゲソとカニカマに加え、とびっこのアクセントが非常にいい。シンプルに「ウマいね」と思えるサラダ軍艦である。……が、かっぱ寿司のサラダ軍艦と比較すると「ややマヨネーズの角があるな」と感じた。1流のウマさではあるものの、超1流までは達していないかな?
・はま寿司の「シーフードサラダ(110円)」
他の店にはないホッキ貝のコリコリとした食感が良好なサラダ軍艦。こちらもこれだけ食べたら余裕でウマい。ただし「マヨネーズの尖り」を感じたのは くら寿司と同様で、突き抜けたウマさまでは到達していない印象だ。でもウマい。
・スシローの「シーサラダ(110円)」
まず驚いたのは具のゴロゴロ感がすごいということ。特にイカ(タコかも)の存在感は、他の店のサラダ軍艦より強烈であった。またマヨネーズもかなりマイルドで、唯一「かっぱ寿司に勝てるかも」と感じたのはスシローだ。ただし、総合力ではかっぱ寿司に軍配をあげたい。
・サラダ軍艦プライド
ご覧のように、もっとも美味しかったのは かっぱ寿司のサラダ軍艦である。かっぱ寿司発祥の地、長野県ではサラダ軍艦が1番人気で「サラダ軍艦オンリーのお持ち帰りセット」までが存在する……と、姉妹サイト「Pouch」に書いてあった。
長野県には海が無いことも関係しているようだが、創業以来かっぱ寿司がサラダ軍艦に軒並みならぬ情熱を注いできたことは想像に難くない。とにかく “まとまりの良さ” が群を抜いており、ノドにトゥルトゥル吸い込まれていくのが印象的であった。
というわけで、シリーズ「4大回転寿司ガチ食べ比べ」では初勝利となった かっぱ寿司のサラダ軍艦。出来れば時間を置かず各店のサラダ軍艦を食べ比べて欲しい。“まとまりの良さ” の意味がきっとお分かりいただけるハズだ。
参考リンク:スシロー 、 はま寿司 、 くら寿司 、 かっぱ寿司
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.