【え?】怪しすぎるケンタッキーでチキンを買ったら料金が3倍かかった / 出前アプリ検証(第11回)

ロケットニュース24

最初に言っておくが、これは東京での話。つまり、東京に怪しすぎるケンタッキーがあるということなのだが、その事実からして信じられない人だっているに違いない。

一方で、以前の記事を覚えている人はピンと来ていることだろう。中華系出前アプリのアレね、と。

・中華系出前アプリ「EASI」

知らない人のため、前回の流れから簡単に説明していきたい。すべての始まりは、中華圏で大人気だという出前アプリ「EASI」だ。これは日本であまり馴染みがないが、いちおう東京でも利用できる。


そこで、実際に「EASI」を開いてみたところ……



スタバやケンタッキーが独特すぎた。アプリ上の表示とはいえ、こんなスタバやケンタッキーが日本にあるとは……。怪しいけれど逆に気になる。

そこで私は、スタバにあった謎商品を頼んでみることにしたのだが、注文確定直後になぜか中国大陸から電話が。


中国語がまったく分からない私は相手と会話ができず、注文もできずに涙を飲んだ。

……という記事を数日前に公開したところ、読者の方から「備考欄に注文したい商品を書けばいいんですよ」という情報をいただいた。おぉ、なんとありがたい! と思いながら、実際にやってみたので報告したい。


・備考欄に書いたみた

結論から言うならば、まさにその通り。備考欄に書けばOKで、私の場合は日本語で書いても大丈夫だった。

しかしながら、やってみて「え?」となったこともある。ケンタッキーでの注文を例に説明しよう。まずは「この人だれ?」という疑問を振り払って、カーネル・サンダースらしきアイコンをタップ。


そのあと、ドルマークみたいな商品を選ぶ。


これがまさに「備考欄に欲しいものを」的な意味らしい。なので、備考欄に欲しいものを書く。


そのあと料金を支払って注文確定。なお、過去の記事で伝えたとおり、クレジットカードやApple Payでも支払い可。


・到着して焦る

さて、注文したら数十分後に商品が届くのだが……


え?



レシートを手渡されるってことは……


もう1回払う感じ?


そう、配達員がレシートをくれるので、その分のお金を払う必要があったのだ。つまり、アプリ上で支払ったのが買ってきてもらうための配達料みたいなものであり、それとは別に商品代が必要ということのようだ。

このダブル支払いシステム。アプリ内のどこかに中国語で書いているのだろうが、私には想定外。マジか……と思いながら、結局のところ支払った総額は、


・アプリで支払った金額:1481円
・配達スタッフに支払った商品代金:880円(オリジナルチキン×2、和風チキンカツサンド)
・合計:2361円!


店に行って普通に買った場合と比べて、3倍近くかかった計算だ。まあデリバリーしてもらっているのだから高くなるのは当然とはいえ、あまりにも高い気が。参考までにウーバーイーツと比べてみよう。


同じ場所、同じ時間でウーバーイーツを開き、同じケンタッキーの店舗の同じ商品をカートに入れたら、こちらは総額が1289円。


よって、中華系アプリの方がウーバーイーツよりかなり高くつくという結果になった。ただし、ご覧のように私は「EASI」で1人分しか注文しなかったので、必然的にこのシステムだと高くなる。

もしかしたら、大量に注文するときや配達距離が短いときはEASIの方が安くつく……かもしれない。

また、ケンタッキーおよびスタバは上の通りダブル支払いシステムであったが、以前の阿呆炒飯のように、アプリ上の支払いだけで完結するときもある。


・EASIを使うメリット

正直、中国語が読めない私にとっては他にも分からないことが多い。ただ1つ確実なのは、日本語しか話せない人にとっては「EASI」よりウーバーイーツや出前館、menuやWoltの方が圧倒的に使い勝手がいいということ。

逆に「EASI」を使うメリットとしては、中華料理店の選択肢が多いこと。加えて、有名チェーンのロゴを通していつもとは違った景色が見えることくらいだろうか。

それらのメリットを味わいたい方は「EASI」を使うのもいいかもしれないが、個人的にオススメはしない。それでも使いたい方は自己責任でどうぞ。


執筆:出前アプリ研究家・和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:EASI(iOS)

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