2022年5月9日、スシローが10月からの価格改定を発表した。「郊外型」「準都市型」「都市型」と3種類の価格帯で営業中のスシローだが、例えば郊外店では黄色い皿が、現在の110円から120円になるという。
原材料の高騰から、あの「うまい棒」までが値上げする時代なので不思議ではないが、それでもスシローまでが……! というわけで、価格改定の理由をスシローの人に聞いてみることにした。
・110円が120円に
「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯」を標榜に掲げ、破竹の勢いで店舗を拡大してきたスシロー。特にここ数年は都市型店が急増し、都内在住でも気軽にスシローを楽しめるようになってきた。
さて、10月の価格改定後からは黄色い皿(1番安い皿)が、郊外店では現在の110円から120円に、準都市型店では121円が130円に、都市型店では132円が150円になる。またその他の皿も値上げが検討されるもようだ。
ぶっちゃけユーザーとしては痛いとことではあるが、それでもこんなご時世に「スシローだけは価格をキープしろ」とは言えまい。果たして今回価格改定に踏み切る理由は何なのか? スシローの広報にコンタクトを取り、ズバッと理由を聞いてみることにした。
──単刀直入に価格改定の理由を聞かせてください。
「はい、理由は1つではありません。様々な要因がございます」
──だと思います。それでも理由をお聞かせいただけると……
「はい、まずは原材料の高騰もございますし、円安の影響もございます。また物流費や人件費の高騰など、多角的な要素がございました」
──なるほど。
「1つ言えることは、1984年の創業以来、弊社としては38年にわたり100円でおいしいお寿司を提供することに全力を尽くして参ったということです。IT化を始め様々な効率化を図り、お客様においしいお寿司をお届けできるように努力してきました」
──非常によくわかります。
「今回の価格改定はお客様においしいお寿司を届け続けるためのものであり、このままの値段で営業をを続けた場合、それがなかなか難しいという判断でございます……」
──わかります。他社と同じ値段でも明らかに美味しいもの、量が多いものもありますもんね。例えばポテトとか。
「ありがとうございます。我々としても苦渋の決断ではあるのですが、今後も価格以上のおいしさをお届けできるよう尽力して参ります」
ご覧のように、価格改定の理由は1つではないらしい。……が、個人的には「スシローだったらしゃーない」とも考えている次第だ。特に値上げした分が人件費に回るのなら、それはそれでいいことでもあるのではないだろうか?
というわけで、スシローの価格改定とその理由を速報でお伝えした。先述の「うまい棒」の値上げの際はネガティブな意見をほぼ聞かなかったが、果たしてスシローでは? そろそろ我々消費者側も「価格改定 = 悪」と捉えない思考が必要なのかもしれない。