iPhoneの緊急SOS機能で命の危機を救われた女性が登場、緊急時のSOSの出し方はこんな感じ

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iPhoneには緊急時に助けを求めるための電話をかけることができる「緊急 SOS」という機能が存在しています。この緊急 SOSに「命の危機を救われた」という女性が登場し、話題となっています。

‘I do feel like a survivor’: Woman uses iPhone SOS during attempted rape at Oceanfront | WAVY.com
https://www.wavy.com/news/investigative/i-do-feel-like-a-survivor-woman-uses-iphone-sos-during-attempted-rape-at-oceanfront/

iPhone SOS credited with saving woman during assault attempt – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2022/05/24/iphone-sos-how-to-set-it-up/

2019年12月29日、ケリー・ワーストさんは高校時代の友人2人とアメリカ・バージニア州のバージニアビーチを歩いていたそうです。ワーストさんたちは土曜日の夜をお酒を飲んだり踊ったりして楽しんでいたそうで、当時のことについて「私たちはただ日ごろのうっ憤を晴らしていただけです」と語っています。

ワーストさんは深夜の2時にビーチにタクシーに迎えに来るよう連絡を入れていたそうで、友達と離れてタクシーの方へと歩いていったそうです。タクシーに乗り込む際、ワーストさんはナジー・ブロックという当時22歳の男性に声をかけられ、「一緒にiPhoneを探してほしい」と頼まれます。ワーストさんは「普通に素敵な男性に見えたので彼を手伝うことにした」と語りました。

ブロックは軍に所属しておりバージニアの土地勘はないと語ったそうで、ワーストさんは同じく軍に所属する自身の兄の存在を思い浮かべたそうです。ワーストさんは「彼は恐らく午前中にどこかに連絡を入れなければいけないのだろうと思いました。このままでは大変なことになると思ったんです。また、彼が軍所属であると聞いて、正直なところ安心感を覚えたんです」と語っています。


その後、ブロックの電話番号に発信しながらiPhoneを探し続けたそうですが、音は鳴らなかったため、iPhoneの「探す」機能を使って端末を探そうと悪戦苦闘していたところ、気付かぬうちに砂浜まで誘導されていたそうです。ワーストさんはブロックに「スペルが間違ってるか私が入力間違いしてるかだから、自分で入力して」と言ってiPhoneを渡したところ、ブロックは初めてiPhoneを操作するかのようなたどたどしい操作でiPhoneを触ったそうで、そこで初めて「嫌な予感がした」と語っています。

ここで初めてブロックはワーストさんに性的なジェスチャーをし始めたそう。危機を察知したワーストさんは逃げなければと思い、iPhoneを返してもらい、その場を立ち去ろうとします。しかし、ブロックはすぐにワーストさんの心境の変化に気づき、口と鼻を手でふさぎ、ワーストさんを砂浜に押さえつけたとのこと。

助けを呼ぶために叫ぼうとしたものの、そのたびブロックに強く地面に押さえ付けられたため、ワーストさんはiPhoneを使って密かに助けを呼ぶことを画策。「私は右手にiPhoneを持っていたので、サイドボタンと電源ボタンを押したまま、横にスワイプしてSOS機能を有効にしました。そのため、これ以降の出来事を911は聞くことができました」と語っています。

その後、警察がすぐに現場に到着したため、ブロックは逃げ出しワーストさんは性的暴行から身を守ることに成功したそうです。ワーストさんは「iPhoneのSOS機能を有効にしておく方法を知っていたことが、私の命を助けたんです」と語っています。


iPhoneで「緊急 SOS」機能を有効にするには、iPhone 8以降の端末の場合はサイドボタンと音量ボタンのいずれかを同時に数秒間押し続け、その後、画面中央にある「緊急SOS」を右方向にスワイプする必要があります。一方、iPhone 7以前の端末の場合はサイドボタンあるいはトップボタンを素早く5回連続で押し、表示される「緊急SOS」を右方向にスワイプすればOK。


緊急連絡の方法を変更したい場合は、「設定」アプリから「緊急 SOS」を開くと、サイドボタンと音量ボタンを「長押しして通報」やサイドボタンを素早く「5回押して通報」といった設定を有効にすることが可能です。

なお、ブロックは2021年12月に性的暴行の罪を認め、懲役30年、執行猶予15年の判決を受けています。

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