いまや福岡の定番お土産となった「めんべい」は、販売元の山口油屋福太郎が世に送り出してから2021年で20周年を迎えた。プレーン味をはじめ、ねぎ、マヨネーズあたりが人気どころだが、次から次へと種類を増やし続けていることをご存知だろうか。
こういうのも、県内の直営店に行ったら「これでもか」と見たことない めんべい が置いてあったのだ。こ、こんなに存在していたんか……!!
・太宰府天満宮前の直営店
やってきたのは太宰府天満宮の目の前にある直営店。令和発祥の地として超絶バブルが太宰府市に訪れたのも束の間、新型コロナウイルスの影響で観光客は激減した。こんなはずじゃなかったのに……
なんて地元の悲鳴が聞こえてきそうだが、現在は少しずつ活気を取り戻している。もちろん、めんべいの直営店にも多くのお客さんが足を運んでいた。
・珍めんべいがたくさん
さて、直営店の中に置いてあった めんべい へと話を移そう。ズラリと並べられた めんべい は圧巻の一言。見覚えのある種類がたくさん置いてあるかと思えば……
柚子ごしょうに高菜、焼きカレー、さらには “わかめんべい” なんて変わり種もある。いつの間にこんなに出とったんやろ……
って、めんべいふりかけ(15袋480円)に……
めんべい焼きチョコバー(6本480円)まであるんかい! もうせんべいじゃなくてチョコになっちゃってるとは……。私がめんべいの年表から取り残されているだけかもしれないが、その豊富なラインナップに驚きを隠せなかった。
・珍めんべいを購入
店員さんにどれが珍しいか聞いたところ、うなぎや柚子ごしょう風味あたりがそうとのこと。ちなみに一部のめんべいは、限られた場所でしか売られていないから結構レアらしい。ということで、柳川のうなぎめんべいと添田の柚子ごしょう(ともに24枚1080円)などを購入。
まずはうなぎから食べてみるとしよう。当たり外れが大きそうで一歩間違えたらヤバい感じがするが……
なかなかどうしてイケる。っていうか、普通に美味しい。あまりウナギを感じないという見方もできるが、ほのかな蒲焼っぽさを上手にめんべいへと落とし込んでいると言っていい。これはアリ!
続く柚子ごしょう風味はどうだ。結論からいえば、これは元から柚子ごしょう大好きな私にとってストライク。というのも……
パンチ力こそないものの後味に柚子ごしょうが残って美味しく、これならいくらでも食べられるのだ。やめられない止められないとはまさにこのこと。味噌汁や鍋、焼肉とか、普段から柚子ごしょうを愛用している人はたまらんだろう。アリアリ!!
それから数量限定でめんべいプレーンの20倍明太子が入った「めんべい 明太ましまし(4枚240円)」も食べてみた。意外と普通と思いきや、後味がピリッとしていて口の中にめんたいが残る。やはりめんべいは安定してウマいなぁ。そう言いたいところだが……
・変わり種2種
さらなる変化球だとどうだろう。例えば先ほど触れた「めんべいふりかけ」とか。ご飯にパラパラとかけると、細かく砕かれためんべいが入っていて外さないような見た目をしているが……
味も外さず素直に美味しい。白米がガバガバ進むし、めんべいとふりかけの相性ってかなりいいのかもしれない。ぶっちゃけ最高である。そこで先ほどの「めんべい 明太ましまし」を砕いてご飯に乗せてみることにした。そしたら!
何だかジャンク極まる味になったので、既存のめんべいでふりかけを自作するのは間違えていたらしい。食べるなら純正のめんべいふりかけ。それならば、かなりオススメできる一品だと言える。
・チョコバーの味は?
ただ、唯一イマイチかなと思ったのがめんべい焼きチョコバーだった。伸るか反るかの雰囲気がプンプンする商品ではあるが、正直イマイチ。何がどうめんべいか分からず、不思議なチョコバーを食べている感じだった。
もしかしたら私の味覚がおかしい可能性も否めないものの、ウマくて止まらないということにはならず。甘くないチョコというジャンルだということを差し引いても、好みが大きく分かれそうな商品であった。
というわけで、いろんなめんべいが出ているなかで個人的に気に入ったのが意外にもふりかけ。主要駅などに必ずしも置いてあるワケじゃないものの、もし見つけて興味があればお試しあれ〜!