柔道 高藤直寿が日本勢で初の金 – BBCニュース

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東京五輪で日本初の金メダルを得た柔道男子60キロ級の高藤直寿 REUTERS

東京オリンピックは1日目の24日、柔道男子60キロ級の高藤直寿が日本人最初となる金メダルを獲得した。柔道女子48キロ級でも渡名喜風南が銀メダルを勝ち取った。

日本武道館で始まった柔道は、この日から8日続けてメダルがかかった戦いが繰り広げられる。

男女各階級および混合団体で、競技発祥国・日本の上位進出が有力視されている。だが、フランス、ロシアなどのヨーロッパ勢や、韓国、中国などのアジア勢、キューバ、ブラジルなどの中南米勢も強豪とみられている

決勝はアジア勢対決

男子最軽量の60キロ級の高藤は、初戦の3回戦でヨレ・フェルストラーテン(ベルギー)に内股で一本勝ち。準々決勝は延長戦にもつれ込んだが、ルフミ・チフビミアニ(ジョージア)がいきなり抱きつく行為で3つ目の指導を受け、高藤が勝利した

エルドス・スメトフ(カザフスタン)との準決勝も延長戦に。試合は11分に及び、最後は隅落としで技ありを取った高藤が決勝に進んだ。

台湾の楊勇緯とのアジア勢対決となった決勝は、両者が決定的な技を出せないまま延長戦へとなだれ込んだ。決め手に欠ける状態が続く中、延長3分40秒に楊は3つ目の指導(極端な防御姿勢)を受けて反則負けとなり、高藤の勝ちが決まった

高藤は試合直後のNHKのインタビューで、「みんなに支えられてこの結果がある。コーチなどに迷惑をかけてきたので、結果を残せてよかったと思う。豪快に勝つことができなかったが、これが僕の柔道です。金メダリストとして自分を磨いていきたいと思います」と話した。

日本勢最初のメダル

最も軽量の女子48キロ級に登場した渡名喜は、初戦の3回戦でエバ・チェルノビツキ(ハンガリー)に合わせ技で一本勝ち。リオ五輪金メダリストのパウラ・パレト(アルゼンチン)との準々決勝も、腕ひしぎ十字固めで一本勝ちした

ダリア・ビロディド(ウクライナ)との準決勝は延長戦に。渡名喜は消極的として指導を取られたが、横四方固めを決め一本を奪って決勝に進んだ。

今大会の日本人最初の金メダルの可能性があった決勝では、開始3分40秒過ぎ、ディストリア・クラスニチ(コソヴォ)に内股で技ありを取られ、そのまま4分の試合時間が終了した。

この試合は男子60キロ級の決勝に先立って行われたため、銀メダルを獲得した渡名喜が、今大会の日本人の最初のメダリストとなった。

渡名喜は試合直後のNHKのインタビューで、「最近ずっと決勝で勝ててなかったので、怖さがあった中での戦いだったが、自分の弱さが最後に出てしまったと思う。しっかりこの負けを認めていきたいと思います」と涙ながらに話した。

表彰式後のインタビューでは、「気持ちを前面に出していくのが私の柔道。それをたくさんの人に見ていただけたとは思う。すごくたくさんの人に応援され、それが力になる大会だった」と語った。

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