長野県佐久市が「リモート市役所課長」2代目を募集。オンラインサロンの活性化を担う 出産を機に佐久市に移住した初代リモート市役所課長からもエール

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 長野県佐久市は、同市が運営するオンラインサロン「リモート市役所」の活性化を担う「課長」2代目の募集を開始した。募集期間は5月18日までで、6月中旬に任命の予定。

 佐久市のリモート市役所は、2021年1月にシビックプライド(市民の町への愛着や共感)の向上を目的としてオープンした、行政初のSlackを利用したオンラインサロン。佐久市のグルメや観光スポットについて情報交換できる「魅力はどこ課」、佐久市の写真を共有する「写真課」、育児や教育に関する相談ができる「子育て課」などのチャンネルが設けられ、誰でも無料で参加できる。

リモート市役所のウェブサイト

 今回募集するリモート市役所課長は、原則としてオンラインでの業務となり、佐久市民に限らず誰でも応募可能。任命された職員は、リモート市役所の活性化のための施策の企画や実施の主導、月に1回開催される90分のリモート市役所運営会議への出席、Twitterでの情報発信などのほか、オンラインサロンの利用状況の分析や、運用コンサルティングを担当する。

 報酬は、年間で固定給50万円、企画・運用費50万円の計100万円の支給を予定しているという。また、リモート市役所課長の名刺、リモート市役所限定のオンライン会議システム用背景が配布される。

 リモート市役所課長は、副業事例としての試みでもあり、本業がある場合は勤務先の副業規定に抵触していないこと、および、副業に関する広報取材に協力できることが応募条件となっている。リモート市役所課長への応募は「2022年度『リモート市役所』課長応募フォーム」から行う。

 佐久市長の栁田清二氏は「皆さんの佐久市を盛り上げたいという想いを、リモート市役所課長という立場を通して形にしていただきたいと思います」とコメント。本募集に関しては、市内事業者などの副業人材受け入れによる地域活性化のモデルケースとして、副業解禁などの新しい時代の働き方を生かした関係人口を創出していきたいとしている。

 また、2021年度に初代のリモート市役所課長を務めた伊藤侑果氏は「この副業がきっかけとなり、市内の方をはじめたくさんの方と交流することもできました」とコメント。「ぜひご自身の経験を活かして、リモート市役所を盛り上げてください!」と2代目にエールを贈っている。

 伊藤氏は神奈川県横須賀市出身で、2021年2月に出産を機に佐久市に移住。複数の業務に携わる「複業」の1つとしてリモート市役所課長を務めたという。

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