アイ・オー・データ、“電子帳簿保存法対応”のBlu-rayディスクドライブ「BRD-UT16D/M」発売 “検索要件”対応のファイルリネームソフト「命名くん」もバンドル

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 株式会社アイ・オー・データ機器は、電子帳簿保存用の外付けBlu-rayディスク(BD)ドライブ「BRD-UT16D/M」を発売する。事業者が電子取引データをデータのまま光ディスクに保存しておく用途に適した製品だとしており、長期保存用の光ディスクメディア「M-DISC」や、電子帳簿保存法の要件に対応したファイル名管理をサポートするソフト「命名くん」もバンドルする。4月下旬に出荷開始の予定で、オープン価格だが、想定価格は2万7090円(税別)。Windows 11/10に対応する。

「再書き込み防止」ドライブでデータ損失防止、「M-DISC」で安心して長期保存

 「BRD-UT16D/M」の特徴は、データの「再書き込み防止」ドライブを採用していること。具体的には、ライトワンス方式の光ディスク(M-DISC、BD-R、DVD-R、DVD+R、CD-R)にのみデータ書き込みが行えるようになっており、繰り返し上書き・削除ができる光ディスク(BD-RE、DVD-RW、DVD+RW、CD-RW)は認識しない。これにより、保存した電子取引データを誤操作などによって上書き・削除することを防止でき、安心して保管できるとしている。

 また、長期保存用光ディスクメディア「M-DISC 25GB」(早期限定1000台は50GB)を5枚同梱。7年(または10年)の保存義務がある電子取引データの長期保存の確実性を高めるとしている。なお、25GBのディスク1枚につき約24万枚の電子取引データを保存できるとしており(PDFファイル1ページのデータ容量を100KBとして計算した場合)、これを紙で保管すると400枚収納できるキングファイル約600冊分に相当するという。

電子取引ファイルを一定ルールに沿ってリネーム、電子帳簿保存法の「検索要件」へ対応

 「命名くん」(めいめいくん:最初の「め」にアクセント)は、保管する電子取引データのファイルに対して、電子帳簿保存法における「検索要件」を満たす記録項目を含んだファイル名にリネームする作業を効率化するソフトだ。具体的には、請求書などのPDFファイルなどをプレビューしながら、記載されている取引年月日、書類種別、取引先名、金額などの項目を選択・入力すれば、項目の並び順など、設定されているルールに沿ってリネームされる。

 取引先名については“表記の揺らぎ”を防止するため、あらかじめ登録しておいた取引先名のリストから選択していく方式。また、この取引先名は、国税庁のデータベースを参照し、法人登録されている名称のリストを取り込んでくることも可能だ。こうした機能により、統一されたファイル名体系で電子取引データファイルを管理し、取引年月日、取引先名、金額などの項目で検索できるようになる。

 このほか、リネームしたファイルを定期的に、または任意のタイミングで、設定した保存先のBDドライブに書き込む機能も備える。

 なお、今年1月に改正された電子帳簿保存法では、電子取引データはデータのまま保管することが義務け付られたが、2年間の宥恕期間が設けられ、従来行なわれていたような紙にプリントアウトして保管することも2023年12月末までは引き続き認められるかたちとなった。

 「BRD-UT16D/M」には命名くんの1年間ライセンス3台用がバンドルするが、この宥恕期間中はキャンペーン期間として無料で利用できるため、バンドルする1年間のライセンスで2024年12月末まで利用可能だ。2025年1月以降も継続して利用する場合は、別途、年間ライセンスを購入するかたちとなる。

 命名くんはの年間ライセンスの標準価格(税別)は、パッケージ販売が3台用8640円、10台用2万5200円、ダウンロード販売が1台用3600円、3台用8640円、10台用2万5200円、30台用6万4800円。

 命名くんがバンドルする「BRD-UT16D/M」のほか、バンドルされない「BRD-UT16D」もラインアップ。こちらも4月下旬の出荷開始予定で、オープン価格だが、想定価格は2万5272円(税別)。

 「BRD-UT16D/M」「BRD-UT16D」ともに、外付けBDドライブのインターフェースはUSB 3.2 Gen 1(USB 3.0)/USB 2.0で、コネクタはUSB Standard B。大きさは約158×220×50mm(幅×奥行×高さ)、重さは約1.1kg。

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