2012年にフリーゲームとして公開された探索型アドベンチャーゲーム「Ib」に新規BGMや画像の高解像度化を施したリメイク版が、2022年4月11日に配信開始しました。「Ib」は数多くの美術品が配置された謎多き美術館からの脱出を目指すゲームで、記事作成時点ではSteamに寄せられたレビューが100%「好評」となっています。驚異の好評価率を誇る「Ib」を実際にプレイしてゲームシステムを確認してみました。
Steam:Ib
https://store.steampowered.com/app/1901370/
「Ib」の物語は主人公のイヴが家族と共に美術館に訪れる場面から始まります。
美術館では「ゲルテナ」という芸術家の展覧会が開催されており、数多くの絵画や彫刻が美術館内に展示されています。
イヴを操作して美術品を鑑賞していると、突然画面が暗転し、床に「おいでよイヴ」という文字が浮かび上がりました。
床に残された足跡をたどると……
美術品が展示された不気味な美術館に迷い込んでしまいました。この不気味な美術館から抜け出して元の美術館に帰ることが、「Ib」におけるプレイヤーの目標です。
不気味な美術館は多くの部屋に分かれており、各部屋をつなぐ扉の中には鍵がかけられたものや謎のロックがかけられたものも存在します。
それらの扉を通過するには、美術館内に散りばめられたギミックに挑む必要があります。例えば、謎の黒い影と隠れんぼするギミックや……
「ウソ付き集団から正直者を探す」という論理パズルのようなギミックなど、多様なギミックが用意されています。
他にも色合わせパズルのような頭を使うギミックなど、趣の異なるギミックが数多く用意されているので、「次はどんなギミックが出てくるのかな」とワクワクしながらゲームを進められます。各ギミックは少し考えたり数回試したりすれば解ける難度なので、謎解きゲームが苦手な人でも十分楽しめるはず。
展示されている美術品の中には、イヴに襲いかかるものもあります。攻撃を受けると画面左上に表示されたバラ型の体力ゲージが削られてしまうので注意。
また、美術館の中には一撃でイヴを死に追いやる凶悪なギミックも存在しています。
体力がゼロになるとゲームオーバーになっていまいますが、「Ib」にはオートセーブ機能が搭載されており、「あきらめない!」を選択すれば直前の状態から繰り返しプレイできます。
美術館の探索を進めると、一緒に行動できるキャラクターと出会うこともあります。
「Ib」のゲームプレイは、「移動」と「ものを調べる」というシンプルな操作だけで進めることが可能。操作のシンプルさに対してストーリーは濃厚で、次々と緊迫した場面が展開されます。
今回のプレイでは、ゲームクリアまでに2時間半ほどかかりました。2時間半の間に状況が目まぐるしく変化するので、体感時間はかなり短め。ストーリーに引き込まれながらプレイしていくうちに、いつの間にかクリアしていました。「Ib」は「世界観の作り込まれたゲームや、ストーリー性のあるゲームが好き」という人にはかなりオススメできます。
ゲームを1回クリアすると、探索中に発見した美術品を閲覧できるギャリーモード「真・ゲルテナ展」が開放されるので、「この美術品にはこんな意味があったのでは?」といった考察がはかどります。
リメイク版「Ib」はフリーゲーム版と比べて解像度が向上しただけでなく、「美術品の追加」「ギミックの調整&新規追加」「BGMの追加」「ズーム機能搭載」といったゲーム体験を一新させる変更が加わっているので、フリーゲーム版のプレイ経験がある人でも楽しめそうです。
「Ib」は税込1300円で、以下のページで販売されています。記事作成時点では、Windowsにのみ対応しています。
Steam:Ib
https://store.steampowered.com/app/1901370/
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