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Googleがコロナ渦で急増しているネット詐欺の実行者を訴え、公式ブログでユーザーに注意を呼びかけています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:Google ,Better Business Bureau
可愛い写真に騙されないで。Googleが「ペット詐欺」の増加に注意を呼びかけ
コロナ渦以降、特にアメリカで急増しているのが「ペット詐欺」。これはネットショッピング詐欺の一部で、ペットの代金のみを騙し取るといったものです。
Google公式ブログによれば、コロナ渦の影響により、人々が家で過ごす時間が増えたために「Adopt a Dog(犬を飼う)」の検索が急増しているそうです。それに伴ってペット詐欺も急増しており、このような事例は報告されたオンラインショッピング詐欺の35%を占めているとのこと。
Googleによると、同社が訴えたカメルーンの男性は、複数の米国のペット販売サイトを運営していたとのこと。これらの販売サイトはすべて詐欺で、「バセットハウンドの子犬を販売する」などと騙り、料金を受け取ってもペットを届けないという悪質なものでした。
Googleは、この詐欺を働いた男性が数十の偽のGoogleアカウントを使い、GmailやGoogle Voiceなど同社のいくつかのサービスを利用し、詐欺に利用していたと主張しています。
同社は法的な前例を作るため「Googleとそのユーザーとの関係を妨害し、Googleの評判を傷つけた」として、男性を訴える手続きを進めています。なお、この行為を調査・是正するために7万5000ドル(約940万円)を超える経費を費やしたと、金銭的損害も訴えたとのこと。
米非営利団体「Better Business Bureau」の2020年の調査によると、ペット詐欺の被害は年間推定310万ドル(約3.9億円)出ていたそう。これは、コロナ渦が始まる前の2019年の約3倍です。また、このような詐欺のターゲットは主に高齢者となっています。
今のところ日本では、このような詐欺はまだあまり目立っていません。しかし、このようなネット詐欺がすでに日本にも存在しており、今後増加するといった可能性は十分にあるため、注意が必要です。
Googleはこのような詐欺に合わない方法として、以下の5つの対策を挙げています。
- 支払い前に、ペットを実際に見る(またはビデオ通話をする)
- 信用できる支払い方法を使用する。お金を直接振り込んだり、ギフトカードやプリペイドデビットカードで支払ったりすることは避ける
- 購入を決める前に、購入しようとしているペットの適正な価格を調べる(あまりにも安い場合は注意)
- 画像検索を行い、ペットがフリー画像や盗用された写真などではないかどうかを確認する
- 販売者の会社名、電話番号、住所を検索する(何も見つからなければ、名前も住所も偽物である可能性が高い)
外出が減り、より孤独感を感じることが多くなったコロナ渦。寂しさからペットの可愛い写真に惹きつけられる気持ちもわかりますが、購入の際は一旦落ち着いて、慎重になることが大切です。