W・スミス騒動 笑った会場に疑問 – 女性自身

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「アカデミーに謝罪します。賞にノミネートされた候補者のみなさんにも謝りたいです」

こう語ったのは3月27日(日本時間28日)に第94回アカデミー賞で主演男優賞を受賞したウィル・スミス(53)。受賞後のスピーチで、コメディアンのクリス・ロック(57)の頬を平手打ちしたことを謝罪した。

ハプニングが起きたのは、ロックがプレゼンターとして長編ドキュメンタリー賞の発表するために壇上にあがった際のこと。ロックは客席にいるスミスと妻のジェイダ・ピンケット・スミス(50)に向かって「ジェイダ、『G.I.ジェーン2』が早く見たいよ」と声をかけたのだ。

するとスミスは激怒し、壇上に登ってロックを平手打ちすると、放送禁止用語を交えて怒鳴った。

「ジェイダは2018年に脱毛症を患っていることを公表しており、昨年7月にはスキンヘッドにしています。ロックはそんなジェイダを、坊主頭の女性が主人公の映画『G.I.ジェーン』となぞらえて揶揄したのです。

ロックの発言を聞いたスミスは激怒してロックを平手打ち。放送禁止用語を交えて怒鳴りました。ジェイダ自身も怪訝そうな表情を浮かべていました」(映画関係者)

2016年のアカデミー賞授賞式でも「アジア系は数学が得意」などとアジア人に対する差別的な発言をしていたロック。問題発言を繰り返すロックに批判が集まっているが、一部ではその場に居合わせた“同席者”にも批判の目が向けられている。

「ロックが問題の発言をした際、会場はブーイングを飛ばすどころか、少なくない数の笑い声が響いていました。スミスが激怒し、ビンタした後はさすがに静まり返っていましたが、容姿をジョークのネタにすることに出席者一同が批判的な反応をしていれば、スミスの対応も違ったかもしれません」(前出・映画関係者)

SNS上でも会場の様子に違和感を抱いたという声があがっている。

《ウィルスミスの奥さんがご病気でいらっしゃることをネタにして爆笑してたアカデミーの会場もクリスロックもおかしいって思うなあ》
《ウィルスミスが平手打ちするまで、会場の人々は彼の妻への侮辱を笑ってたんだよね。会場の連中は侮辱した男と同じクソッタレってことよね》
《ウィルスミスの件、ウィルが大声で抗議するまで会場が割とずっと笑ってるのもきつい》

冒頭のように、涙ながらにスピーチで謝罪したスミス。ロックも被害届を出すことはせず和解したようだが、“容姿いじり”について世界中が意識変革する契機になったかもしれない。