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Appleは「ポリッシングクロス」と呼ばれるクリーニングクロスを、1,980円(税込)で販売しています。このような高い価格設定にも関わらず、なぜこのポリッシングクロスは売れているのでしょうか?
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*Category:テクノロジー Technology|*Source:Apple Explained ,Amazon
Appleの「ポリッシングクロス」はなにが特別なのか
一般的にクリーニングクロスは数百円で販売されていることがほとんどです。例えば、エレコムやサンワサプライといったPC関連アクセサリメーカーのクリーニングクロスは、400円〜600円程度で販売されています。
2千円近くすることを考えれば、Appleのポリッシングクロスには一般的なクロスと違い何か特別な特徴がありそうに考えられます。
Apple Explainは、このクロスには「丸みを帯びた角」「補強されたエッジ」「厚めの素材」「綺麗な白色」「凹凸のあるAppleのロゴ」という美しいデザインの価値がある、と冗談めかしてコメントしていますが、実際のところ機能面に大きな違いはありません。
あえて違いを言うのであれば、不織布タイプのマイクロファイバーを採用しており、一般的なクロスよりも分厚いという点でしょうか。とはいえ、一般的なクロスでも、十分にデバイスやディスプレイを綺麗にする事は出来ます。
このような姿勢を不満に思うユーザーもいますが、それはAppleの高額な価格設定に対してだけではありません。
Appleはもともと全てのMacシリーズや、初期の一部のiPhoneにさえクリーニングクロスを無料で同梱していました。しかし現在ではこれが別売りになり、1,980円という価格で販売されているのです。
無料で付属していたアクセサリーはクリーニングクロスだけではありません。「イヤホン」や「充電アダプタ」も以前は無料で同梱されていましたが、今では2,200円(税込)で販売されています。
しかし、こうした高い価格設定であっても、Appleの製品は売れているのです。実際、「ポリッシングクロス」も発売から48時間で売り切れ、納品に2ヶ月近く時間がかかる時期もありました。
これにはもちろんAppleブランドの人気さが関係していますが、もう1つの要因もあります。それは、Appleブランドのもつ高い話題性です。
例えば、テスラやSpace XのCEOであるイーロン・マスク氏も、TwitterでAppleの「ポリッシングクロス」に関してツイートしています。
内容はやや煽り口調なものでしたが、それでも同製品の話題性づくりに関与したことは間違いありません。
また、米国大手メディア「CNN」も、このポリッシングクロスのレビュー記事を公開してます。このように「布を売り始めた」というだけで話題になるようなAppleブランドの力が、同社を支える根幹になっているといっても過言ではないでしょう。