※画像はイメージです。
小学生の頃、自分の頭部を使って熱したジンギスカン鍋を表現する方法を思いついた。
その後、すっかり忘れていたその方法は小学生のアイデアながら、今、改めて考えてみても悪くないような気がする。
この機会に約40年の時を経て、あの頃の思いつきを具現化してみたい。
頭でジンギスカン鍋を表現する方法
当時考えた方法はこうだ。まず、ジンギスカン鍋をくりぬいて、そこから頭頂部を出し、寒い日に運動をして頭から湯気を出すというものである。
ただ、ジンギスカン鍋をくりぬくことは難しく、小学生の私は行動には移さずじまいであった。
あれから約40年が経ち、デイリーポータルZで1年近くライターをやらせてもらった経験から言わせてもらえば、本物の鍋をくりぬくのではなく、発泡スチロールで作ったフェイクのジンギスカン鍋をくりぬけばいいのである。
あの頃より成長しているな、俺、ムフフ。
発泡スチロール製のジンギスカン鍋を作ろう
ではさっそく作っていこう。
準備は整った。あとは燃えてモウモウと頭から湯気を出ぜばいいだけである。
燃えるぞ!見ていてくれ!あの頃の俺よ!
頭から湯気を出しましょう
頭から湯気を出すために気温の低い早朝の海にやってきた。
ひとしきりモンゴリアンチョップが済んだところで、頭から湯気をだすために走っていこう。
といっても全く頭から湯気がでる気配はない。
先ほど、早朝に海にやってきたと書いてしまったが、本当は午前6時に撮影を開始する予定だったが起きられず、ウダウダしていたら到着が午前11時50分になってしまったのである。ウダウダしすぎだ。
太陽がほぼ南中していては頭から湯気など出るはずがなく、仕方が無いので夜に再チャレンジすることにした。
夜になった
日が沈み、気温も1℃となり吐く息も白くなった。
気を取り直して改めてジョギングを再開する。
20分間走り、しっかりと汗をかいたところで頭の湯気をチェックする。
息は白いものの頭の湯気は確認できず。
というかここでは白い息さえも画像に映らないので光の加減の問題かもしれない。
テストしてみたところ、蛍光灯のボワ~ンとした光で撮影すると白い息が撮りやすいことがわかった。
そして改めて体を動かす。
肉眼ではうっすら湯気がでているものの、やはり画像には映らない。
まあ、撮影日が3月であり、春めいてきており、やはり頭から湯気がでるような真冬の環境とは湿度とか光の加減とかそういったものが適していないのだろう。
しかし記事のためにはどうしても頭から湯気を出す必要があるのだ。
ついに頭の湯気でジンギスカン完成!
なにがなんでも頭から湯気をださなければならぬ。これはもう、温度がどうの環境がどうのと言う前に運動が足らなかったのだ。
体を温めに温め、燃えに燃えて、外気温よりも頭の表面温度を上げるしかない!
と必死に動いて動いて動いてた結果!
燃えてきたー!!!
燃えてきたぞーー!!!
ということで頭の湯気でジンギスカンはできませんでした!
※突然の訪問にもかかわらず撮影にこころよく応じてくれたジンギスカン屋さんに感謝です。
結果は失敗だったものの
今回、寒い中を走れば頭から湯気が当たり前に出ると疑わずに始めてしまったが、撮影できるほどの湯気を発生させるためには、数々の条件をクリアする必要であることがわかった。
結果は失敗に終わってしまったものの、撮影のために訪れた店舗スタッフさんと、そこで卒業祝いをしていた情報系専門学生さんたちと打ち解け、楽しい時間を過ごすことができた。
やってよかったと思う。