人間がどれだけディープフェイクを見抜けるかどうかを調査するプロジェクト「Detect Fakes」とは?

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この世に存在しない人物のリアルな顔写真を一瞬で生成したり、人と見分けが付かないほど超高精度な文章を作成したり、AIのディープラーニングはこれまでにない技術を人間にもたらしています。しかし、この技術を悪用した偽の写真などが登場していることも事実。このような「ディープフェイク」を検出するために立ち上げられたプロジェクトが「Detect Fakes」です。

DeepFakes, Can You Spot Them?
https://detectfakes.media.mit.edu/

Detect Fakesは、マサチューセッツ工科大学のメンバーにより立ち上げられた研究プロジェクトです。このプロジェクトは「ディープフェイクを見破る」ということについて、人間とAIの間にどれほど違いがあるのかに焦点が当てられています。

ディープフェイクを生み出すAIがあれば、ディープフェイクを見破るAIもまた存在します。しかし、ディープフェイクを見破るAIは精度が完璧ではないこともあり、生成されたディープフェイクの種類によってはむしろ人間の目で見た方が正確に見分けられることもあるとのこと。

そこで、Detect Fakesは人間がどれほどディープフェイクを見分けられるのか、ウェブサイトを立ち上げて調査を行っています。

ウェブサイトにアクセスすると、「研究用のすべてのデータが研究目的のために収集されます」といった注意書きや手順などが表示されます。×印をクリックして表示を閉じます。


すると、メガネをかけた男性が登場しました。これがディープフェイクかどうか見分けるとのことなので、まずは真ん中の再生マークをクリックして再生してみます。


すると、動画にノイズが走ってメガネが突然消え……


最後には別の顔になってしまいました。


これは明らかにディープフェイクだということで、スライダーを右に動かし、「100%作られた物だと思われる」とし、「Submit」をクリックして答えを確認してみます。


すると、「This is Fake」と表示され、偽物であることが分かりました。こんな感じでディープフェイクを見分けていきます。次に進むには「Next」をクリック。


次の動画はジョー・バイデン大統領が「オバマケア(医療保険制度改革)は不十分だ」と話す演説のシーンを映したもの。特に動画に乱れもなく、声も本人の物だろうということで「本物」として確認してみると……


偽物でした。


続いてドナルド・トランプ元大統領が「学校により多くの予算を費やさなければいけない」とする動画。今回は音声がなく、映像と字幕のみが流れてきました。これも本物だろうと思い「本物」として確認してみると……


またも偽物でした。


こんな感じで、提示される映像や文章が本物か偽物かを見分けていきます。なお、偽物と本物の数は半々だとのこと。提示された物に見覚え・聞き覚えがあれば、中央の「I have seen/heard/read this before.」にチェックを入れて「Submit」をクリックすると、よりデータの細分化に貢献することができます。


最後まで進めると「あなたは誤情報研究に貢献しました!」と表示されます。


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