イーロン・マスクが「iPhoneやAndroidのライバルとなるスマホ」を作る可能性があると言及

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2022年10月27日にTwitterを買収したイーロン・マスク氏は、買収以降に大規模な人員整理を行ったり、月額1200円で認証済みバッジをゲットできる新しいTwitter Blueをスタートしたりと、改革を進めています。そんなマスク氏が、スマートフォン市場を牛耳るiPhoneやAndroidの競合となるスマートフォンを開発する可能性について言及しました。

Elon Musk may produce iPhone & Android competitor if Twitter is booted from App Store – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2022/11/25/elon-musk-may-produce-iphone-android-competitor/

マスク氏はTwitterの買収を完了したあとの2022年11月に、トランプ前大統領のTwitterアカウントを復活させるか否かについて、Twitter上でアンケートを実施。アンケートは賛成票が多数であったため、トランプ前大統領のTwitterアカウントは復活することとなりました。

イーロン・マスクが永久凍結されたトランプ前大統領のTwitterアカウントを復活させる – GIGAZINE


さらに、マスク氏はアンケート形式で「Twitterは法に違反したり悪質なスパム行為を関与していない限り、一時凍結されたアカウントに対して恩赦を提供すべきでしょうか?」というアンケートも実施。このアンケートも賛成票が多数であったため、過去に一時凍結されたアカウントも復活させるとマスク氏は約束しています。しかし、一時凍結されていたアカウントが復活するということは、これまで嫌がらせ行為や誤報の拡散などを行ってきた悪質なアカウントがTwitter上に復活するということであるとして、一部の有識者からは懸念の声が挙がっていました。

イーロン・マスクがTwitterでアカBANされていた人々を復活させると発表、嫌がらせや差別などで追放された悪質なユーザーが帰ってくると危惧する声も – GIGAZINE


こういったマスク氏の動きに対して即座に反応したのがAppleフェローのフィリップ・シラー氏。同氏はTwitterアカウントを削除しており、その理由については一切説明されていませんが、マスク氏がトランプ前大統領のTwitterアカウントを復活させた直後であったため、この動きを嫌ってのものと思われています。

Twitterでトランプ大統領のアカウントが復活した途端にAppleのフィル・シラーがTwitterアカウント閉鎖、イーロン・マスクとApple・Googleの戦いの始まりか – GIGAZINE


また、マスク氏がTwitter Blueで認証済みバッジを誰でも入手できるようにしたことで、Twitter上には認証済みバッジを取得したなりすましアカウントが大量発生する事態となり、大手広告代理店などでは顧客に対して「Twitterへの広告出稿の停止」を推奨していることが報じられています

マスク氏は「言論の自由」を守るためにTwitterを買収したとたびたび主張していますが、その結果、Twitter上に「悪質ななりすましアカウント」や「悪質な嫌がらせ行為を行うユーザー」が大量発生する危険性が高まっています。これにより、TwitterはAppleのApp StoreやGoogleのGoogle Playといった公式アプリストアのガイドラインに抵触する可能性が高まっているという指摘もあり、一部の有識者は「AppleとGoogleはTwitterをアプリストアから追放することを真剣に検討し始めるべきです」と述べています。

「TwitterアプリがApp StoreやGoogle Playから追放される可能性」が報じられた後、人気ポッドキャスト・The Liz Wheeler Showのホストであるリズ・ウィーラー氏が「AppleとGoogleがアプリストアからTwitterアプリを追放した場合、イーロン・マスク氏は独自のスマートフォンを作成しなければいけなくなります。もしこれが実現すれば、アメリカ国民の半分は監視好きなiPhoneとAndroidを喜んで見捨てるでしょう。マスク氏は火星へ飛び立つロケットを開発しているので、小さなスマートフォンくらい簡単に作れますよね?」とツイート。すると、マスク氏は「そうならないことを願っていますが、他に選択肢がない場合は代わりとなるスマートフォンを開発します」とリプライしています。

I certainly hope it does not come to that, but, yes, if there is no other choice, I will make an alternative phone

— Elon Musk (@elonmusk)


なお、マスク氏は過去にApp StoreやGoogle Playがサードパーティー製アプリに課す手数料があまりに高額であると不満を漏らしていたため、これまでにも「マスク氏が独自のスマートフォンを開発するのではないか」というウワサは存在していました。

ただし、Apple関連メディアの9to5Macは「これらはあくまでアイデアに過ぎず、実現する可能性は低い」と指摘しています。その理由のひとつは、Googleの開発するスマートフォン向けOSのAndroidでは、公式アプリストアのGoogle Playでアプリを配信しなくても、アプリをAPKファイル形式で配布することができるためです。また、スマートフォンのブラウザアプリからTwitterにアクセスできなくなるわけではないため、アプリストアでTwitterアプリが配信されなくなってもスマートフォンを開発するというまわりくどい対策を取ることはないだろうと指摘しています。

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