「チーターによる攻撃を無効化して一般プレイヤーが無双できるチート対策」がコールオブデューティで追加される

GIGAZINE



コールオブデューティシリーズのバトルロイヤルゲームである「Call of Duty:Warzone」では、チート行為に対抗するために「RICOCHET Anti-Cheat」というチート対策システムが採用されています。このRICOCHET Anti-Cheatがアップデートされ、「チーターによる攻撃を無効化する」という仕様が追加されました。

RICOCHET Anti-Cheat™ Progress Report – Season Two Update
https://www.callofduty.com/blog/2022/02/call-of-duty-warzone-ricochet-anti-cheat-season-two-update

Call of Duty now lets you destroy cheaters with your own automatic god mode – The Verge
https://www.theverge.com/22941414/call-of-duty-warzone-ricochet-anti-cheat-damage-shield-troll

FPSをはじめとするオンラインゲームでは、チーターの存在によりプレイ体験が損なわれてしまうケースが多くあります。Call of Duty:Warzoneではカーネルレベルのドライバー・プレイヤーの行動を調べる機械学習アルゴリズム・チーターの摘発を行う専門家チームの組み合わせでチーター撲滅を目指す「RICOCHET Anti-Cheat」が導入されており、これにより多くのチーターのアカウントがバンされてきました。Call of Duty:Warzoneの開発チームによると、「RICOCHET Anti-Cheatの登場により、Call of Duty:Warzoneはシリーズで最も不正行為を少なく抑えることに成功しています」とのこと。

「Call of Duty」の開発会社がカーネルレベルのチート対策「Ricochet anti-cheat」を発表 – GIGAZINE


チーター対策の進化と共にチーターによる手法も多様化してきており、わずか1年前とくらべても不正行為の件数は爆発的に増加しているそうです。RICOCHET Anti-Cheatの専門家チームは常に不正行為を監視し、可能な限りこれらを防止すべく対抗策を講じているとのこと。

また、チーターのアカウントをバンしてもチーターは別の新しいアカウントを用意して不正行為を繰り返すだけであるため、新しい対処法として、「ダメージシールド」と呼ばれるものが採用されていることを開発チームは明かしています。これはサーバーがチーターを検出すると、「チーターによる他のプレイヤーへのクリティカルダメージを与える不正行為を無効にする」というもの。これにより、チーターは一般プレイヤーに対して脆弱になり、さらにRICOCHET Anti-Cheatの専門家チームはチーターに関する情報を収集することができるようになるというもの。また、アカウントをバンすることなく不正行為の疑いがあるアカウントのプレイを追跡することで、システムが偶発的にダメージシールドを発動してしまうことを防ぐことができるようになっているとのこと。

実際、YouTubeのチャンネル登録者数430万人超の人気ゲーム配信者・TimTheTatman氏がRICOCHET Anti-Cheatのダメージシールドを体験するシーンを収めたムービーを公開しています。ダメージシールドが発動している様子は、ムービーの1分53秒あたりから確認可能です。

I HAD GODMODE AND EXECUTED A HACKER? – YouTube
[embedded content]

移動中にチーターから攻撃されるTimTheTatman氏ご一行。


ヘリコプターから降りますが、ダメージはほとんどありません。


強引に近づいていく中で銃弾を何発も食らうのですが、ダメージエフェクト自体はあるもののダメージはありません。


一気にチーターの目の前まで接近して……


撃破。


そのままチーターへの怒りをぶちまけるTimTheTatman氏でした。


なお、今回発表されたダメージシールドはあくまでもRICOCHET Anti-Cheatの中で実施されているチート対策機能のひとつであり、他にも多くのチート対策が実行・開発されているとのことです。

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