NASA、2031年に国際宇宙ステーションを人工衛星の墓場に沈める予定

GIZMODO

もったいないけどしょうがない。

米バイデン政権が、国際宇宙ステーション(ISS)の運用を2030年まで延長することを決定しました。これまで微小重力での研究が地球での科学技術の発展に大きく貢献してきたわけですが…期限が過ぎたらどうなるのでしょう? 太平洋に落っことして、文字通り海の藻屑にしてしまうんですって。

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Video: NASA/YouTube

世界で一番遠い人工衛星の墓場へ

ISSを廃棄するのは2031年1月になるとのこと。そして墜落させるのは、ニュージーランドの東海岸から4,828kmほど、そして南極大陸から約3,218km離れた海域「ポイント・ネモ」。名前の由来はジュール・ヴェルヌの小説『海底二万里』に登場するネモ船長で、1971年から欧米やロシア、日本などが廃棄した宇宙ゴミが263機以上沈められている人工衛星の墓場です。

ISSは自らの推進力と他の宇宙船3機からの力を借り、今いる軌道から外れ、安全を確保しつつ大気圏に突入します。もったいないような気もしますが、廃棄されるときには運用開始から30年も経っているので、役目は充分に果たしていることと思われます。

今後は商業ベースで運用

廃棄までの間、ISSは商業的な活動に移行していくのだそうです。少し前はロシアの女優と監督がやってきて映画撮影をしましたし、ZOZOの前澤さんも滞在しましたよね。トム・クルーズも撮影で搭乗するようですし、今後8年で面白い試みが行われそうです。

ところで2031年に大気圏で燃え落ちる様子は、中継されたりするのでしょうかねぇ?

Source: YouTube, NASA (1, 2), CNN via Boing Boing, NEW ATLAS