ワクチン担当大臣のときから、アメリカ政府のアドバイザーをしている専門家とオンラインで、意見交換をしてきました。
今回、新型コロナウイルスの三回目のワクチン接種について、アメリカの専門家から最新の知見を聞きました。
ファイザーのワクチンを一回目、二回目にうった人が、三回目にファイザーをうった場合とモデルナをうった場合の有効性の違いについて聞いてみると、
“No doubt that Moderna booster after Pfizer primary series is at least as good, may be a bit better than a Pfizer booster.”
「ファイザーを二回うった後、三回目にモデルナをうったら、三回目にファイザーをうつのと少なくとも同じぐらいの効果があるのは間違いないし、効果がわずかに上回る可能性がある」
ファイザー・ファイザー・モデルナのほうが、ファイザー・ファイザー・ファイザーの場合よりも、若干ながら有効性が高いというデータがあるが、しかし、オミクロン株が広がる中では、その違いよりも、どちらでも良いので早く三回目をうつことのほうが大事だ、とのこと。
また、CDCのレポートによれば、三回目の接種をした人は、ワクチンを全くうっていない人と比べて感染リスクは五分の一になり、二回だけワクチンをうった人と比べても感染リスクは半分になるとのこと。
JAMAによれば、三回目をうった人は、二回しかうっていない人と比べて発症が66%少なくなるようです。
全米の10万人あたりの週間死亡率(2021年12月4日)をみると
未接種 9.74
二回接種 0.71
三回接種 0.1
と、なっています。(Our World in Data)
ワクチンの種類よりも、早く三回目をうつことが大事です。