2022年1月7日から、全国のミスタードーナツにて販売が始まった「ヴィタメールコレクション」。庶民の筆者は「ヴィメタール? ガンダムに似た名前のがいたよな」みたいな感じだったのだが、ベルギー王室御用達のチョコレートブランドだそう。
ロイヤル界隈なブランドとはあまりの縁遠さゆえに寡聞が極まっている筆者だが、しかし王室御用達ともなれば、それだけで「ガチ」なのは間違いない。さっそく食べてみたところ……いやもう、ドーナツ状である必要はないよなこれ。
・全4種
今回登場したコラボドーナツは全4種。全て税抜き200円で、「ショコラ キャラメル」「ショコラ ノワゼット」「ショコラ サンバ」「ショコラ ミルティーユ」という。プリキュアにいそう。
それにしても、さすがはロイヤル。名前にすら意味がわからない単語がチラホラ見受けられる。「ミルティーユ」とか、ミルフィーユの間違いかと思って3回見直したぞオイ!
・キャラメル
しかしクオリティの高さはビジュアルからビシバシと伝わってくる。それでは順番に食べていこう。まずは「ショコラ キャラメル」からだ。
表面のキャラメルチョコがパリパリで、ナッツのザクザク感もいい。毎回思うが、このドーナツの小さい表面の上で、しっかりと食感にまで抜かりなく仕上げてくるのは凄いことである。
中を見てみると、キャラメルモカクリームとガナッシュクリームが入っている。これらのクリームは甘さというよりも、キャラメルの風味とガナッシュのトロっとした食感の演出がメインに感じた。
こんなに甘そうな仕様なのに、トータルで1番甘く感じたのはドーナツショコラ生地。このバランス感とセンスがマジで匠。安易に甘くしないという。紅茶と凄く合いそう。
・ノワゼット
続いては「ショコラ ノワゼット」。まず、ノワゼットとは? というところからのスタートだったのだが、ノワゼットとはNoisetteと綴るらしく、Google翻訳によるとフランス語でヘーゼルナッツのことなもよう。
表面には、ビターめな風味のココアパウダーと、ガナッシュホイップが。このホイップが、フワフワしていて美味い。ショコラ生地のチョコレート風味を上品に引き立ててくれる。
中をチェックすると、そこにもガナッシュホイップが。そして、ホイップに混ざっている若干色が違うクリームが、ヘーゼルナッツクリームなもよう。そこにいたかノワゼット。全体としては、上品なチョコレートの向こうからナッツが香る感じ。テクい。
・サンバ
そして「ショコラ サンバ」。見よ、このテッカテカの表面を! 新車のボンネットかよ。ビジュアル勝負だとぶっちぎり感がある。
この圧倒的なツヤは、チョコレートナパージュというらしい。触るとプニプニしている。ジャムほどべたつかないが、ゼリーほどツルっとはしていない。なんか不思議な感じ。
中はガナッシュクリームとガナッシュホイップで、ひたすらにガナッシュ。生地もショコラなので、基本的には全てがほぼチョコレート系の風味。チョコレート派はこちら。
・ミルティーユ
ラストは「ショコラ ミルティーユ」。Googleで「ミルティーユ とは」とググったところ、フランス語でmyrtilleと綴るらしい。Google翻訳によると、ブルーベリーのことだそうだ。
個人的に、一番推したい。中にブルーベリージャムとガナッシュクリームが入っているのだが、そのブルーベリージャムの、チョコには無いフルーティな甘みと酸味が非常にいいアクセントになっている。
大体どれもチョコ味がベースなのだが、こいつのフレッシュ感は唯一無二。他のが目当てでも、セットで買っておくとハッピー感が増すと思う。
表面にふりかけられているピンク色のフランボワーズ風味なチョコは、ビジュアル面だけでなく風味の面でもいい仕事をしている。
ということで一通り食べてみたのだが……マジでもうドーナツってレベルじゃねぇな。まさにTVCMで菅田将暉さんが連呼している通り、もはやケーキ。そういや前にもミスドで同じ感想を抱いたことがあった気がする。
こうも軽率にドーナツ越えを繰り返すミスド。ドーナツ状である意味が見いだせないほどにクオリティがケーキだ。むしろ中心部分が穴で空洞なのが恨めしいほどウマい。是非お近くのミスドで食べてみて欲しい。今回もガチってるぞ!