立民代表も驚き 異例の資金提供 – BLOGOS しらべる部

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共同通信社

インターネット上で報道番組を配信している「Choose Life Project(以下、CLP)」が、立憲民主党から資金提供を受けていたとされている問題で、立民の泉健太代表が会見で「把握している範囲で、現在は同様の支出は行っていない」とコメントした。

資金提供がなされたとされる旧立憲民主党時代とは会計が別になっているとしたうえで、「調査のうえ、早期に西村智奈美幹事長から説明をさせていただく」と語った。

「公党として特定のメディアに対して番組制作一般を支援するということがあっていいのか」という質問に対しては、「これまであまり耳にしたことがないなという感想は持っている」として、異例のことであるという認識を示した。

「Choose Life Project」公式サイト

一方、「資金提供自体ではなく、提供があったことを黙っていたことが問題ではないか」と指摘を受けると「いずれ会計文書として出るということを考えると、隠している意図はなかったのではないかと推察される」とする見解を示した。

CLP問題に関係する泉代表の発言は以下の通り(それ以外の発言、質疑応答については省略)。

冒頭発言

泉代表:今日、記者さんも多く来られているわけですけど、いわゆるChoose Life Projectのことですが。私の方からも幹事長を中心に調査をするように指示をしております。現時点で調査中ということであって、代表の私からはコメントをさせていただく内容は今、ない状況ですが、事実関係の確認が終わり次第、幹事長から説明をさせていただきたいという風に思っているところであります。

質疑応答

記者:バズフィードのハタチです。CLPの件ですが、双方、立憲民主党側の福山(哲郎)前幹事長もCLP側も支援、資金提供があったことは認めています。この点、インターネットと政治の関わり、与党の方でも問題視されている部分ありますが、代表としてはどのような点が問題点があるとお考えでしょうか。本件について発覚前にすでにご存知だったのか、現時点把握している限りで同様の支援、メディアや団体、個人に対する支援をされている事実があるのか。把握している範囲で結構ですので教えてください。

泉代表:発覚前に知っていたかどうかでいうと、知らなかったですね。これがまず1つです。少なくとも現執行部においてそういったことが行われていることはございません。そういった意味で現時点では把握できる範囲という風にご質問でしたので、そういったCLPへの支出のような類似の支出は行っていないということになります。

記者:フランス10のオイカワと申します。今、類似する団体の献金は確認されていないっていうことなんですけども、例えば令和2年の政治資金収支報告書(立憲民主党)を見ると、SEALDsのメンバーで作るブルージャパンに3億4591万8640円のお金が渡っていると。あと作家の菅野完さんが代表を務めるコーポレーションというところにも752万3010円というのが行っていると。ここら辺も調べた方がいいのではないかと思うのですがいかがでしょうか。

泉代表:まず、なかなか国民のみなさまからすると分かりにくいところは旧立憲民主党、そして一昨年の9月からは新立憲民主党、ここは会計を引き継いでいない政党ということ。一度旧立憲民主党は解散をされて、そして新たな政党として同じ名称の政党ができあがっております。

そういった意味で令和2年ということになると、少なくともすいません、まだ私の方には新立憲民主党というか、私が所属しているのは新立憲民主党になるわけですけれども、幹事長からはそういったことについての調査の報告はまだ上がってきていないという状況にある。あんまり推測でものをいうべきではないと思うんですが、当然色んな制作会社、業者に対して例えば党として番組を作ってほしいとか、党としてコンテンツを作ってほしい、こういうことは当然ありうる話だと思います。

一般論として、そのコンテンツ制作にお金が支払われるっていうのは、業としては当然であるということだと思います。今回のCLPのことに関して言うと、そういった意味で制作を依頼したということでは多分、何かしらの番組の制作を依頼したのではないということでいうと、今お話しになったブルージャパンとか、コーポレーションというところに恐らく発注したものというのは、何かしらのコンテンツを作るためのものだったのではないかという風には考えています。

記者:毎日新聞のミヤハラです。CLPについてですが、昨日福山前幹事長がコメントを出されて、自立までの間、番組制作一般を支援したもので、番組内容などについて関与したものではないというようなコメントを出されているんですけれども、公党として特定のメディアに対して番組制作一般を支援するということが、このこと自体があっていいのかどうかっていう、そこの認識はいかがでしょうか。

泉代表:あまり私はそういう…これまであまり耳にしたことがないなという感想は持っております。ただ経過、経緯はやはり幹事長に調べてもらっていますので、ちょっと私もそういうことに至った経緯が分からないので、何ともちょっとコメントをできないなと。

記者:フリーのホッタです。CLPのことでお伺いしたいんですけども、この公的なお金がブルージャパンを通じていっていると。これは返してもらうということだったんですか。それとも差し上げたということなんですか。それと、非常に評判が悪かったヒヤリングのことで菅野さんのところにお金がいっていると。石垣(のりこ)さんのところにいっているわけですよね。そのスタッフと思われる人たちが中継をやっていましたけれども、そういったことの収支決算とかそういったのはできていますか。

泉代表:いずれの質問も少なくとも現時点で私の方で把握をしている状況にはないということで、まさに幹事長の方で調査をしていただいていますので、出来る限り早期に幹事長から説明をさせていただくということの中で、考えていきたいと思います。