MicrosoftがうっかりMITライセンスプロジェクトをMicrosoft名義に書き換えて謝罪

GIGAZINE


by Thomas Hawk

MicrosoftがGithubで公開されたMITライセンスのプロジェクトをMicrosoft名義に書き換えた上でフォークしました。この一件について、Microsoftのオープンソースソフトウェアプログラム担当者は過ちを認めて謝罪しています。

LICENSE updated to template · microsoft/[email protected] · GitHub
https://github.com/microsoft/grpc_bench/commit/04c7143a39a0bb243369e31f3b3b797449468fdb

Microsoft forked MIT licensed repo and changed the copyright [fixed] | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=29683471

Microsoft fork changing the license? : opensource
https://www.reddit.com/r/opensource/comments/roa9xz/microsoft_fork_changing_the_license/

問題のプロジェクトはLesny Rumcajs氏が公開した「grpc_bench」というgRPCに関するベンチマークプログラムです。

GitHub – LesnyRumcajs/grpc_bench: Various gRPC benchmarks
https://github.com/LesnyRumcajs/grpc_bench


grpc_benchには「著作権表示および本許諾表示を記す限り無償かつ無制限の使用を認める」というMITライセンスが付与されていましたが、Microsoftはライセンス所有者をMicrosoftに書き換えてフォークしました。

GitHub – microsoft/grpc_bench: Various gRPC benchmarks
https://github.com/microsoft/grpc_bench


microsoftopensourceがコミットしたライセンスファイルの変更点を見ると、コピーライト表記が「2020 LesnyRumcajs」から「Microsoft Corporation.」に書き換わっていることがわかります。


この現象にGithubユーザーからは「Microsoftがとうとうやりやがった」といったコメントが寄せられましたが……


MicrosoftのオープンソースプログラムチームのディレクターであるJeff Wilcox氏がHacker Newsに投稿した内容によると、この現象は新規リポジトリにテンプレートファイルを自動でコミットするように設計されたボットが原因とのこと。


このボットはプロジェクトのリリース時に発生しうる問題を予防するために作成されたものでしたが、フォークを作成するというのは想定外の挙動だったとのこと。Wilcox氏は他に同様の現象が起きていないかを再調査すると約束し、「このようなことになってしまい、申し訳ありません」と謝罪しました。

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