濃厚接触者の受験不可 見直しへ – BLOGOS しらべる部

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松野博一官房長官は27日午前の定例会見で、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」感染者の濃厚接触者となった受験生は受験が認められないなどとした文部科学省の指針改定について見直しが進められており、具体策が一両日中に発表されると述べた。

政府は現在、オミクロン株に感染した人の濃厚接触者に対して宿泊施設で待機するよう求めており、文科省が24日に発表した新指針によると、濃厚接触者が受験生の場合、無症状であっても受験は認められないとされている。試験を受けられなかった受験生は追試験などで救済するとしていた。

新指針をめぐっては、試験を控えた受験生の間で不安が広がっているとして、岸田文雄首相は26日、これまで新型コロナの濃厚接触者に認めてきた別室での受験を含め、受験の機会を確保できるよう具体策の検討を指示したとNHKなどが報じた。

「一両日中に対応方針示す」

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松野長官は27日の定例会見で、「受験生の間で不安が広がっていることを重く受け止め」るとし、文科省で見直しが進められていることを明かし、「一両日中に対応方針を示す」と説明した。

官房長官定例会見でのやりとりは以下の通り。

共同通信:受験におけるオミクロン株対策についてお伺いします。国公私立大学の個別入試でオミクロン株感染者の濃厚接触者の受験を認めないとした文部科学省のガイドラインについて、無症状や別室受験などの条件を満たせば容認する方向で見直しを検討するとの情報があります。見直しをするに至った理由と、そもそも当初のガイドラインがどのような理由、経緯から作成されたのか、それぞれお伺いします。

松野:文部科学省において、オミクロン株の患者の濃厚接触者となった受験生は、宿泊施設への滞在が求められている期間中は受験できず、追試験とする旨、12月24日に大学等に通知をしたと聞いています。一方こうした取り扱いについて、受験生の間で不安が広がっていることを重く受け止め、昨日総理から可能な限り受験機会を確保することについて、文部大臣に指示があったところであり、現在文部科学省で対応方針について検討しているところであります。一両日中に対応方針を示すものと承知をしております。

(中略)

共同通信:受験におけるオミクロン株対策についてお伺いします。先ほど長官の方から総理が受験生の間で不安が広がっていることを重く受け止め、文部大臣に指示をしたということなんですけども、「受験生」の対象というのは大学生だけなのか、あるいは中学、高校生も含まれるのか。その辺お伺いしてもよろしいでしょうか。

松野:高校入試の対応についても、大学入試の対応に準じた形で、別室受験を含め、できる限り受験の機会を確保するように文部科学省において対応を検討中と承知をしております。中学も同様でございます。

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