2021年も残すところあと1週間。
そこで今年を振り返る上で、2021年のアゴラアクセスランキングBest5を紹介します。
アクセスランキング第5位はこちら。2021年4月18日掲載、濱田 浩一郎氏の記事です。
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2021年4月8日、秋篠宮家の長女・眞子内親王と小室圭さんの結婚問題が動いた。米国にいる小室圭さんは、自身の母親とその元婚約者をめぐる金銭問題についての説明文書を公表したのだ。
しかもそれは、A4用紙で28頁にもわたる長文の文書だった。「長すぎる!」「簡潔に書けないのか!」という突っ込みはここではおくとして、文書のなかには、解決金のことについて「どのみち支援を受けたのは事実なのだから元婚約者の方がお金を返して欲しいと言うのであれば渡せばよいではないか、たとえ元婚約者の方のおっしゃることが事実でないとしても支援に感謝しているのならお金を渡すべきだ、といった意見もあったと思います。それでもそうしなかったのは、どのような理由があろうと、早期解決と引き換えに借金でなかったものが借金であったことにされてしまう事態を受け入れることはできないと考えたからです。(中略)一般的には金銭トラブルと呼ばれていますが、切実に名誉の問題でもありましたし、今でも、同じように受け止めています」と記されていた。
しかし、その舌の根も乾かぬうちに、小室さんの代理人が、解決金を払うことを明らかにしたのだ(4月12日)。この「方針転換」をみて、一体、8日に公表した説明文書は何だったのかと唖然とした人も多いのではないか。私は、小室さんの意思薄弱さが浮き彫りになって、心配になってしまった。
問題は最早、金銭問題(借金か贈与か)ではない。現在、多くの国民はそこを見ていないと思う。皇室を巻き込み、ここまでこの問題を大きくし、長引かせた問題解決能力の無さ、お世話になった人への誠意があるか否か、人間性・・・そういったことを見ているはずだ。
説明文書を公表しても、ネット上において、それに賛意を示すコメントは殆どなかったように感じた。批判的意見が大半だ。
それは小室さん側が自己弁護に終始しているように多くの人が受け取ったからだろう。多くの国民の小室さんへの不信や嫌悪は、残念ながら拭い去れないほど大きなものとなってしまったと思う。
小室さん批判論者の大半は、眞子内親王と小室さんのご結婚に反対する。私も諸手を挙げて賛成というわけではないが、お二人が相思相愛ならば、ご結婚されるのが良いと考える。
その代わり、結婚後は、皇室と関わりを持たないという覚悟と決断をしてほしいのだ。もちろん、何らかの事情で事態が好転し、小室さん批判が止めば話は別かもしれないが・・・。
現状のまま、皇室と小室さんが、濃厚な関係を持てば、小室さんへの批判や攻撃の矛が、何れ、皇室に向く可能性が高いからだ。それは余りにも恐れ多いことではないか。もちろん、天皇陛下も、小室さんと眞子内親王が結婚後、例えば小室さんが皇居を訪問する際は温かくこれを迎えられるであろうが。
小室さんに尊皇精神がどれほどあるか分からないが、皇室や天皇陛下のことを想うならば、結婚後は、皇室との関わりを自ら辞退するくらいの態度は示してほしい。