永ちゃん武道館「最高のロック」 – 常見陽平

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久々に矢沢永吉のライブに行った。2018年に東京ドームで観た以来だった。日本武道館で観るのは7年ぶりだ。何度も抽選販売に申し込んだが、ハズレ続けた。座席数の見直しがあり、奇跡的にゲットに成功した。

12月19日(日)に観たのだが、彼にとって4年ぶり145回目なのだという。昨年はコロナの影響だったが、その前の年は五輪のための武道館改修、その前はドームライブなどの年で秋〜冬のツアーがなかったのだ。

まさに新しい永ちゃん様式。2015年くらいから導入されていた電子チケットはさらに進化しており、自分の顔写真まで登録できるようになっていた。飲酒入場禁止は相変わらずだが、
コロナの影響からか、以前は実施されていた全員に対する飲酒チェックはナシだった。

さらに、名物の永ちゃんコールとタオル投げも禁止。しかし、手拍子や身振り手振りで通じ合うという一体感。

よくある「矢沢永吉は、年齢を感じさせないパフォーマンスを披露した」というテンプレは、必ずしも正しくない。

この10年くらいは、明らかに調子が悪い日もあった。72歳の矢沢永吉は、明らかに「老けたな・・・」と感じた。老いと呼ぶか、円熟味と呼ぶかはともかく、以前ほどギラギラしたオーラも、威圧感も伝わってこなかった。

とはいえ、最高のロックショーではあった。スーパースターのオーラ、完成されたステージを堪能した。明らかにいつもよりもバラードが多いと感じたし、アンコールも1回のみだったが、これもコロナ対策、さらには今の矢沢なのだろう。

うん、今までは老いても元気な矢沢永吉に元気をもらっていたが、今回はナイスな枯れ方に勇気をもらった。
 
何より矢沢永吉詣できたことに感謝。さ、永ちゃんに対して恥ずかしくないように、来年は仕事しますかね。

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