栃木県日光市は、同市内の宿泊施設にてワーケーションを実施する企業または従業員を対象に費用の一部を支援する「日光市ワーケーション実施支援補助金」の条件を緩和した。これまでは、土日を除く2泊以上が対象だったが、今回の緩和で曜日を問わず1泊以上となった。補助金の交付額は、宿泊費の50%・1泊あたり上限5000円で変更はない。
補助金を受けるには、まずは日光市に電話で相談。必要書類を日光市に提出し、補助金の交付が決定。ワーケーションを実施し、後日、ワーケーションの実施者が日光市に報告書を提出し、補助金が交付されるという流れだ。
また、この補助金を受けるためには、2022年3月31日までに日光市に報告書を提出する必要がある。申請からワーケーションの実施までかかる期間は、利用する目的などにより異なるため、この点についても電話で相談する必要がある。
ワーケーションを受け入れる日光市内には、「mekke」をはじめとしたコワーキングスペースが設置されている。また、Wi-Fiによるインターネット接続が利用できる宿泊施設も多いという。
日光市は、鉄道を利用すると首都圏から約2時間。鬼怒川温泉、奥日光湯元温泉、川治温泉、奥鬼怒温泉、湯西川温泉など多くの温泉と宿泊施設が選べる。また、春はハイキング、夏はラフティングなどの川遊び、秋は紅葉、冬はスキーが楽しめる。
日光市では「ワーケーション促進による関係人口の増加とあわせて、サテライトオフィスの誘致による地域経済の活性化を目指している」という。なお、2022年4月以降も同様の施策を行う見込みだとしている。