1個で3段アイス作って幸せ9倍

デイリーポータルZ

勢いだけで9倍と言っています。

3段のアイスというものに憧れる。あれは幸せの象徴なんだと思う。

マンガでしか見たことない、とか言いたくなるが現実でもできる。全然できるのだ。しかし食べる機会がない。食べきれないからだ。無理して食べたらきっと次の食事(昼食か夕食)に影響が出る。夕食、生野菜とお茶とかになっちゃう。

だから1個のアイスを3段に盛り付け直すことにした。

まず、アイスを1個だけ買う

アイスを段にしているイメージのあるサーティワンに来た。

何にしようかな。
ポッピングシャワーにした。一番サーティワンらしさがあるので。

サイズは、スモールとレギュラーがあって、レギュラーサイズにした。スモールサイズの1.5倍もあるそうだ。食べきれないと言いつつ大きいと嬉しい。

そしてコーンの部分はカプリコミニにやってもらうことにした。
ここに小さいポッピングシャワーを乗せていきます。

盛り付け直すのに待つ時間がある

ここでつまずいた。ただ小さい玉を作って乗せればいいという甘い認識でいたのがいけなかった。

小さいカプセルがあったのでこれにギュッとしてカポッとすればいいと思っていたのだが、アイスがねっとりしていてきれいに出てこない。

慌ててアイスを冷凍庫に入れ、一旦マンガを読んだ。

満足いくところまで読んだら、アイスをきれいに丸くする方法をインターネットで調べてみる。

ラップで包んで冷凍庫で冷やして固める、という強引な技があった。

強引だが、そこまでやればさすがにうまくいきそうだ。ポッピングシャワーを三つに分けてラップで包んで丸くし、冷凍庫に入れた。固まるまでの間、マンガを読んだ。

待つ時間があるのだったら不貞腐れずにすぐ調べたらよかった。マンガばっかり読んでいる。

やっとできて、慌てて食べる

30分ほどマンガを読んだら、いよいよ重ねる。思ったより時間がかかってしまった。

ずっと待たされていたカプリコ。
!!
(自分で食べるわけだし…!)
できた…!

ずっと見たかった3段のアイスだ。しかしうっとりしている余裕はない。安定しているうちに早く食べよう。

パチパチする。これがポッピングシャワーか。

じっくり味わう余裕もなく追われるように食べる。でもこの追われるように食べる感覚がすごく懐かしくて良かった。

皆でバスで旅行に行って、サービスエリアで買ったアイスを駐車場の隅で急いで食べているようだった。そんな思い出があるのか想像の中だけのものなのか分からない。分からないがすごく懐かしくて幸せな気持ちになったのだ。

食べ終わるとすごく深いため息が出た。

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