「ハッピーアワー」ほど魅力的な言葉が他に存在するだろうか？ いや、存在しない。と確信した私（あひるねこ）は前回より、有名店のハッピーアワーを比較・検証するという名目で昼から飲みに行くことにした。そう、ハッピーアワー検証の始まりである。
第1回のガストに続いて登場するのは、同じくすかいらーく系列のファミリーレストラン・ジョナサンだ。個人的にはガストより少しだけ高級なイメージがあるジョナサンだが、そもそもハッピーアワーなんて実施しているのだろうか？ さっそく入ってみたい。
・ジョナサンのハッピーアワー
疑いつつ入店。メニューを見てみると……フォォォォオオオ！ やってるやってるハッピーアワー!! しかもガスト同様、平日10時半～18時という超ロングタイムでの実施である。ここも1日のほとんどがハッピーアワーやないか！ 対象となるのは以下の商品だ。
・ザ・プレミアム・モルツ（ジョッキ）
・角ハイボール
・甘くないレモンサワー
・はちみつレモンサワー
・かぼすサワー
・ドリンク de サワー（焼酎ベース・ウィスキーベース）
ガストとあまり変わらないラインナップのように見えるが……ここで一つ誤算が生じた。ガストの生ビールは『スーパードライ』で税込220円。対するジョナサンの生ビールは、『プレモル』で税込274円なのだ。マジかよ、ほぼ半額とは言え（通常価格は税込549円）この差はデカイぞ……！
・ガストよりお高め
さらに角ハイボールもガストは税込220円、ジョナサンは税込274円と大きく違った。他のアルコールはガスト同様、税込220円なのだが……。もし “せんべろ” しようと思ったら、54円という金額は命取りになる。ここから先は慎重に行動せねば。
ただ、「アペタイザー」とカテゴライズされる おつまみメニューに関しては、ジョナサンの方がガストよりも魅力的に映った。とりあえず安い価格帯を中心に3品注文してみることに。
まずはもっとも安い税込275円の『チーズ鶏つくね』。卵黄につけていただく。
続いて税込329円の『アボカドとスチームチキンのタルタル』。こちらはスライスパン付き。
そして同じく税込329円の『モッツァレラトーストガーリック醤油ソース』。
豆腐やマグロなど和食が中心だったガストに対し、ジョナサンのおつまみは基本的に洋食中心。一つ一つのクオリティーはそれなりに高いものの、まあチビチビつまむって感じではないかなぁ。この中から選ぶとしたら『アボカドとスチームチキンのタルタル』が無難だろうか。
・迫るリミット
だがそれを頼むと、金額的にもう何もできなくなってしまう。仮に生ビールとハイボール、レモンサワーを注文するとしよう。その場合、合計金額は税込768円で、さらに『アボカドとスチームチキンのタルタル』を注文すると合計は税込1097円。
“せんべろ” としてはギリギリのラインだろう。
とは言え、アルコール3杯に対し『アボカドとスチームチキンのタルタル』だけというのは、戦力的に少々寂しいような気もする。何か……何か良い手はないだろうか？ 活路を求めてメニューを凝視する私。と、その時だった──。
これだ……！
・世紀の大発見
私が注目したのは、『J’s クリスプチキン（税込180円）』というジョナサンが今年11月に発売した新世代フライドチキン……ではなく、
その隣の『追加ディップ（税込62円）』。
これはチキンにつける “味変” 用のアイテムで全4種類あるのだが、その中の一つ『アボカドチーズ』に要注目。そう、コイツは使える……！ 他のマスタードやタルタルと違って、単体で武器になりそうな “つまみオーラ” がそこはかとなく漂っているのだ。
実際に試してみた結果……
＿人人人人人人人人＿
＞ よしイケる!! ＜
￣Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^￣
・勝った
このディップにはクリームチーズが入っており、そのためペースト感覚でつまむことが可能。勝った、勝ち申した……この戦い、我々の勝利だ。もちろん『アボカドとスチームチキンのタルタル』に付いてきたスライスパンに塗ってもウマいぞ。俺どんだけアボカド好きな客やねん。
これにより、合計金額は税込1159円に。アルコール3杯を220円のサワー系に統一すれば、税込1051円に収まる計算だ。この程度なら十分 “せんべろ” の範疇と言っていいのではないか。
・助かった
ジョナサンはガストと比べて値段が若干高く、そのぶん苦労させられたが、カギを握るのはアボカドであった。だからジョナサンのハッピーアワーで “せんべろ” をしようと考えている人がいたら、私はこうアドバイスしようと思う。困ったらアボカドを頼れ、と──。
アボカドに感謝しつつ、次なるハッピーアワーを探しにいこうと思います。それではまた。
