PlayStationがMicrosoftのゲームブランドであるXboxが提供する有料サブスクリプションサービスの「Xbox Game Pass」に似た有料サービスを計画しているとBloombergが報じています。
PlayStation Plus, Now (PSN, PSPlus) to Merge Into New Subscription Game Service – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-12-03/playstation-plans-new-service-to-take-on-xbox-game-pass
Bloombergがソニーの計画および文書に精通した人物から入手したという情報によると、PlayStationはライバルのXboxが提供する「Xbox Game Pass」に似た有料サブスクリプションサービスを計画しているとのこと。この新しい有料サブスクリプションサービスの開発プロジェクトは、社内では「Spartacus」というコードネームで呼ばれているそうです。
PlayStationが計画しているSpartacusは、1億1600万台以上を売り上げたPlayStation 4(PS4)と最新のゲーム機であるPlayStation 5(PS5)のユーザーが利用できるサービスとなる模様。Spartacusは2022年春にサービス開始予定で、PlayStationブランドから提供されている既存のサービスである「PlayStation Plus」と「PlayStation Now」の2つを統合したものとなるとのこと。なお、「PlayStation Plus」は毎月850円でオンラインマルチプレイが可能になり、毎月無料でゲームを提供してもらえる「フリープレイ」が利用可能になるという有料サービス。一方、「PlayStation Now」はPS3/PS4のゲームソフトが遊び放題になる月額税込1180円の定額サービスです。
なお、Bloombergが独自に入手した文書によると、PlayStationはSpartacusのリリースに伴い、PlayStation Plusは同名タイトルとして維持し続けるものの、PlayStation Nowは段階的に廃止していく計画であるとのこと。
Spartacusの詳細はまだ確定していない可能性がありますが、Bloombergによると「既存のPlayStation Plusのサービス」および「PS4およびPS5の大規模なゲームカタログを提供」しながら、「ゲームストリーミングが利用可能になり、初代PlayStation、PS2、PS3、PSPのタイトルをプレイ可能になる」とのことです。
PlayStationブランドは近年Xboxブランドよりも高い人気を集めていますが、有料サブスクリプションサービスという面ではソニーはMicrosoftに後れを取っています。ソニーはSpartacusを導入することで、Xboxと収益性の高い有料サブスクリプションサービスという面でも競争することを目指しているというわけです。
MicrosoftのXbox Game Passはビデオゲーム版Netflixと呼ばれることも多く、1800万人以上の加入者を誇ります。これにより、Microsoftは数百以上のゲームを無制限にプレイ可能です。なお、Xbox Game Passの月額利用料は1100円です。なお、MicrosoftはXbox Game Passで提供するゲータイトルの強化を見据え、2021年にはベセスダ・ソフトワークスを買収しています。
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なお、BloombergはソニーにSpartacusの詳細について問い合わせていますが、コメントは得られていません。
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