丈夫なプラスチックを140日で分解できる菌が土壌から見つかる

GIGAZINE


食品容器やボトルのキャップに用いられるポリプロピレンは丈夫なプラスチックで、劣化するのに長い時間がかかりますが、わずか140日でポリプロピレンを完全分解することができる菌が見つかったことが分かりました。

Biodeterioration of pre-treated polypropylene by Aspergillus terreus and Engyodontium album | npj Materials Degradation
https://doi.org/10.1038/s41529-023-00342-9


Scientists Discover Backyard Fungi That Can Break Down Tough Plastic in Just 140 Days : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/scientists-discover-backyard-fungi-that-can-break-down-tough-plastic-in-just-140-days


プラスチックは一般的に劣化・分解が遅い物質として知られ、また、理論上はリサイクルも容易なものと考えられています。しかし、実際には異なる種類のプラスチックが混ざってしまうと、分離してリサイクルすることが困難で、特にポリプロピレンはその非分解性の高さと、リサイクル率がわずかに1%という低さが深刻な環境問題となっています。

シドニー大学のアミラ・ファルザナ・サマット氏らによる研究チームは、土壌に生息する「Aspergillus terreus」と「Engyodontium album」という2つの菌に着目しました。

研究チームは2つの菌を用いた実験を行い、アルミニウムでコーティングされたポリプロピレンシートが140日後には分解されることを確認しました。

ただし、菌がポリプロピレンを分解するといっても「ポリプロピレンに菌を付着させればOK」というわけではなく、ポリプロピレンに対して紫外線や熱、化学薬品による前処理を施す必要があります。


実験に参加した化学エンジニアのアリ・アッバス氏は、この方法は他の発酵プロセスと同様にスケールアップ可能なものだと述べた一方で、工業規模で行うための最適化はなされておらず、また、プラスチック廃棄物を削減する努力に取って代わるものではないともコメントしています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「プラスチックを素早く分解する酵素」が機械学習モデルを利用して開発される – GIGAZINE

本来は海岸に住む生き物が海上を漂うゴミに付着し新たな生態系を構成していることが判明 – GIGAZINE

世界中の微生物がプラスチックを分解するように進化しつつあるという報告 – GIGAZINE

水と熱を加えるだけで数日で堆肥化される新しい生分解性プラスチックが開発される – GIGAZINE

「ヴィーガンスパイダーシルク」など使い捨てプラスチックの代わりになる5つの新技術 – GIGAZINE

・関連コンテンツ

2023年04月19日 23時00分00秒 in サイエンス, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.

Source

タイトルとURLをコピーしました