メモ
毎年1月1日、著作権保護法による保護期間が終了する著作物や知的創作物が、知的財産権の対象から離れてパブリックドメインとなります。日本の場合、2022年1月1日には、1951年に没した人物が対象となります。パブリックドメインに入った作品を紹介するオンラインジャーナルであるThe Public Domain Reviewが、2022年に新しくパブリックドメインに追加される作品について説明しています。
What Will Enter the Public Domain in 2022? – The Public Domain Review
https://publicdomainreview.org/features/entering-the-public-domain/2022/
パブリックドメインとなった著作物は、知的財産権の侵害を理由として利用の差し止め等を求められることはなくなります。著作権保護法による保護期間は国によって異なり、日本やイギリス、ロシア、EU諸国などは70年と制定されています。一方、カナダやニュージーランド、アフリカ諸国などは50年と制定されています。
日本でもパブリックドメインの対象となりうる1951年没の人物として挙げられるのは、劇作家の板垣守正や脚本家の森田信義、小説家の鷲尾雨工のほか、哲学者のルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン、作曲家のジョン・オールデン・カーペンター、小説家のシンクレア・ルイス、同じく小説家のアンドレ・ジッドなど。
by sid
なお、アメリカでの著作権保護期間は著作物の発行日により異なり、1977年12月31日以前に発行された著作物の場合、基本的に保護期間は95年と制定されています。2022年にパブリックドメインとなる1926年に発表された主な著作物は、A・A・ミルンの「クマのプーさん」、アーネスト・ヘミングウェイの「日はまた昇る」、フランツ・カフカの「城」、F・W・ムルナウの監督作品「ファウスト」などが挙げられます。
パブリックドメインの推奨団体であるCOMMUNIAは「パブリックドメインは、新しい知識や文化的作品が生み出される原料となるものです。イノベーションと文化の発展を促進するために、パブリックドメインを積極的に維持し、その重要な役割を果たし続けることが大切です」と述べました。
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2021年12月03日 20時04分00秒 in Posted by log1p_kr
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