シンプルな操作でありながら拠点防衛の奥深い戦略性が楽しめる無料リアルタイムストラテジーゲーム「OpenHV」プレイレビュー

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1992年に登場したWestwood Studiosのリアルタイムストラテジーゲーム「Dune II」に影響を受けて1993年に開発がスタートしたものの、発売されることなく開発が終了してしまった幻のゲーム「Hard Vacuum」が「OpenHV」として現代によみがえりました。Westwood Studiosのゲームを動作可能にするオープンソースのゲームエンジン「OpenRA」が用いられており、誰でも無料で遊べるとのことで、実際にプレイしてみました。

OpenHV
https://www.openhv.net/

OpenHVのダウンロードには複数の方法があり、今回はインディーゲームの販売や公開を行う「itch.io」経由でのダウンロードを行いました。


ゲームの様子が一目で分かる動画は、以下から確認可能です。

(2) シンプルな操作感で拠点防衛の奥深さが楽しめる無料リアルタイムストラテジーゲーム「OpenHV」をプレイしてみた – YouTube
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OpenHVのタイトル画面はこんな感じ。


OpenHVは「Singleplayer(一人プレイ)」やオンラインでの「Multiplayer(マルチプレイ)」に対応しています。今回は「Singleplayer」モードでプレイします。


「Singleplayer」モードには「Skirmish(スカーミッシュ)」と「Missions(ミッション)」の2種類の遊び方があります。今回はスカーミッシュを選択しました。


次の画面で、開始時の所持金や敵の強さ、制限時間などを編集可能です。調整を終えたら右下の「Start Game(ゲーム開始)」をクリックします。


ゲームがスタートしました。中心に設置されているのは「Main Base(本拠地)」で、敵の攻撃によって破壊されてしまうとゲームオーバーとなります。


自身の拠点を拡大するには、残された所持金や電力の範囲内で「Power Plant(電力プラント)」「Module(モジュール)」などを設置しなければなりません。赤枠内の上部左の数字が所持金で、中央の数字が経過時間、右の数字が電力です。


これがモジュール。モジュールには「基本的な移動ユニットを作成・修復を行う」といった効果があります。設置のために必要な資金は500ドルで、一度設置したら再設置までに9秒のクールタイムが必要。1つ当たり20の電力を消費します。


モジュールを設置すると、ポッドと呼ばれる周囲の索敵や攻撃を行う基本的なユニットを作れるようになります。


これらのユニットは基本的に周囲を自動で探索し、マップの視界を広げます。ユニットをクリックまたはドラッグで選択してから移動させたい場所を右クリックすることで、プレイヤーの望む場所へユニットを誘導することも可能です。また、プレイヤーが移動経路を設定し、そのルートを巡回させることも可能です。


また、電力プラントの増設や鉱山からの採掘、より高度なユニット作成ツールの建設といった、拠点の発展次第で空軍や海軍ユニットを作ることも可能です。空軍ユニットは空から地上にいる敵の部隊や航空機を攻撃することが可能です。


また、海軍ユニットは海などがあるマップの場合、水上の敵を攻撃することができます。ユニットや拠点の強化を行って自身の拠点をより強固にしていくことが重要です。


拠点を拡大していると、敵対勢力からの攻撃を受けることがあります。


侵入を防ぐ壁や迎撃を行うユニットなども設置できるので、これまで作ってきたユニットと合わせて敵を撃退していきます。


防衛ラインが突破されてしまうと、それまで築き上げてきた電力プラントなどの施設が敵からの攻撃を受けて破壊されてしまいます。


最後に残った自身の本拠地もあっさりと破壊されました。


本拠地が破壊されてしまうとゲームオーバー。OpenHVの目標は「自身の拠点を拡大して、敵に侵攻しつつ、どれだけ拠点を防衛できるのか」です。


OpenHVはシンプルなUIや操作ながら、非常にシビアな難易度で、何度でも挑戦したくなるような中毒性のあるゲームです。限られた所持金や電力をやりくりしながら強固な拠点を作ることに楽しさを感じられるゲームなので、腕に自信のあるプレイヤーはぜひ遊んでみてください。

なお、OpenHVに関するソースコードなどはGitHubで公開されています。

GitHub – OpenHV/OpenHV: An Open Source Pixelart Science-Fiction Real-Time-Strategy game
https://github.com/OpenHV/OpenHV


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