メモ
オーストラリアのメルボルンを拠点に活動するエンジニアのxssfoxさんが、「プログラマーにとって理想のモニターの回転角度」を追求し、その成果を自身のブログにまとめています。
Ideal monitor rotation for programmers
https://sprocketfox.io/xssfox/2021/12/02/xrandr/
エンジニアのxssfoxさんは、過去に読書とプログラミングのためにポートレートディスプレイ(縦長モニター)を利用したことがあるそうです。これは確かに大量のテキストを表示するには適していたそうですが、いくつかの問題があったとのこと。
xssfoxさんは横長の通常モニターと、縦長モニターの長所と短所を以下のようにまとめています。
◆横長モニター
・長所
ほとんどすべてのアプリケーションが動作可能。動画コンテンツのほとんどが通常は横長であり、横長モニターに適しています。
・短所
ウェブサイトやドキュメントは通常縦長に作られているため、横長モニターでは多くの空白とパディングが生まれます。
◆縦長モニター
・長所
テキストを読むのに最適で、本を読むようにウェブ上のコンテンツを閲覧できます。
・短所
アスペクト比の問題で映画などの映像コンテンツをうまく再生できません。
WindowsやmacOSでは通常の横長モニターをベースに、モニターを90度回転させるだけですが、Linuxではあらゆる角度にモニターを傾けることが可能です。また、WindowsではXRandRを使うことでモニターをさまざまな角度で利用することが可能になります。そこで、xssfoxさんはモニターをあらゆる角度に調節しながら、プログラミング時に最適なモニターの角度を追求しています。
以下はモニターを1度時計回りに傾けて使用している様子。xssfoxさんは「机が少し傾斜している場合に便利」としつつも、「メニューバーが一部使えなくなる点に注意してください」「フォントが少し奇妙にレンダリングされます」と長所と短所を記しています。
モニターを時計回りに45度回転させた場合について、xssfoxさんは「スペースが足りなくなりました」と明確に欠点を記しています。
いろんな角度にモニターを傾けたxssfoxさんは、モニターを反時計回りに22度傾けた場合が「完璧」であるとしています。完璧であるとした理由は、「モニターの対角線を水平に使用できるため」としており、これによりLinuxカーネルコードの1行80桁の制限に縛られることがなくなるとxssfoxさん。ただし、モニターを傾けて使用するため、モニターに取り付けたウェブカメラが滑り落ちる点が欠点であるとしました。
なお、xssfoxさんが使用しているモニターは通常のモニターよりも横長な縦横比21:9のモニターであるため、縦横比が異なるモニターではxssfoxさんの言う「完璧な回転角度」が22度から少し微調整しなければいけない可能性があります。
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