音楽ユニット「三月のパンタシア」ボーカルのみあさんが2021年11月28日、素顔を公開した理由をツイッターで明かした
15年結成、16年メジャーデビューの三月のパンタシアはみあさんを中心に作曲家やイラストレーターが参加して構成されるユニット。11月27日に豊洲PITで開催されたワンマンライブで、みあさんが初めて素顔を観客の前に見せ、同日発表のアルバム「邂逅少女」のキービジュアルにもみあさんが登場した。
創作を始めて生じた「変化」
「終わりと始まりの物語を空想する」がコンセプトの三月のパンタシアは楽曲に加えてイラストでも曲の世界観が展開される。
ネット上で人気のイラストレーターやボカロPも制作に参加し、「亜人ちゃんは語りたい」アニメED曲の「フェアリーテイル」(2017)や「魔法科高校の優等生」ED曲の「101」(2021)のようにメディアミックスもなされている。
28日にツイッターで公開した自筆メッセージの中でみあさんはまず、これまで素顔を公開してこなかった理由について、次のように伝えた。
「活動をはじめた当初は、私自身歌うことだけで精一杯だったこともあって、なので私の立場というか、表現のあり方としては、『誰かが紡いだ物語を、リスナーに伝える存在」というような形で自己表現をしていました」
「初期のころは、”三月のパンタシアの主人公=みあ”ではなく、”みあ”はあくまで主人公の想いを語り伝える、いわば語り部的な人物として存在していて。だからこそ、私自身のパーソナルな情報はあまり多すぎないほうが、世界観に没入してもらえるんじゃないかと思ってそういうスタイルをとっていました」
しかし活動を続けていく中で、みあさんが楽曲のきっかけになる小説を書き下ろしたり、自ら作詞を行ったりする機会も増えていった。例えばみあさんとホリエアツシさんの共同作詞の「夜光」(2021)は、みあさんの小説「さよならの空はあの青い花の輝きとよく似ていた」の主題歌でもある。そのような変化の中で
「以前は『誰かの物語を伝える存在』だったのが、今は『みあの物語を伝える当事者』として表現をするようになって。そういった中で、いつかはこの自分の物語を、素顔のままで、りのままの自分の姿で、あなたに届けてみたいと思うようになったんですよね」
と素顔を見せた理由を伝えた。
三月のパンタシアは「邂逅少女」を22年3月9日にリリース予定で、3月には東京・大阪でのライブツアーも予定している。