甘いもので酒が飲めるのか?
これは酒飲みの永遠のテーマのひとつでしょう。僕の結論は「飲める」です。それがたとえ、酒のつまみとしてのイメージから程遠い「グミ」であっても。
甘いもので酒が飲めるのか?
酒飲みの永遠のテーマのひとつとして「甘いもので酒が飲めるのか?」問題があります。
ところが近年の僕は、たとえばユニット「酒の穴」のスズキナオさんや、デイリーポータルZ編集部の古賀さんらと一緒に「のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア」なんて本を作ったりしながら執拗に酒の可能性を掘り下げていくうち、はっきり言って「甘いもので酒を飲むなんて余裕」という結論に達しています。
わかりやすく言えば、ウイスキーとチョコレート、赤ワインと干しぶどうなんて、王道の組み合わせですよね。
それでも一見、ちょっとこれは酒のつまみにはならないんじゃないか? と思ってしまいがちな食べものもあります。たとえば、「グミ」。
「今日はグミをつまみにお酒を飲んでください」。そんなことを言われたら、ちょっととまどってしまう方もいるんじゃないでしょうか?
でもね、意外といいつまみになるんですよ。グミも。
おすすめのグミ×酒の組み合わせ
あのわざとらしい味わい、香り、謎の食感。そもそも僕、グミが大好きなんですよね。なかでも至高の一品だと思っているのが、ノーベルの「ちびSOURS ドリンクアソート」。最近主流の、酸っぱいパウダーがまぶしてあるハードタイプで、コーラ、レモンスカッシュ、メロンソーダ、ラムネの4種の味入りです。
どうでもいい情報ですが、僕がグミのなかでも好きな味トップ3、「コーラ」「ソーダ」「メロンソーダ」となっておりまして、ラムネ味もソーダの一種と見なすと、このちびSOURS ドリンクアソートにはそのすべてが入っている。かつ、味や食感の仕上がりも素晴らしい。
グミにもっとも合わせやすいお酒は、甲類焼酎を味のない炭酸水で割った「プレーンチューハイ」。そもそもこれといった味がないので、合わないつまみがほぼ存在しないという、ある意味最強の酒です。
考えてもみてください。このグミの4種類の味って、そもそもがドリンクの味ですよね。つまり、チューハイに合わないわけがないんです。
僕の大好きなタカラ「焼酎ハイボール」は、過度な甘みのないすっきりとした味わいが特徴ですが、そのさらにすっきりバージョンというか、ひと口ごとにコーラ味、ソーダ味……と変化が楽しめるのが、もう最高!
もしくはこんな組み合わせ。
もはやセットでデザインされたと言われても信じてしまいそうな自然さですよね?
カリッとしたコーティングのなかから爽やかなレモンの香りと甘味が現れるグミを噛みしめ、氷結無糖レモンをごくりと飲むと、あらかじめ口のなかにあるレモンフレーバーのおかげで、すっきりとした氷結がさらにキリリと引き締まった味わいになります。そこがいい!
もしくはこんな組み合わせ。
このピュレグミのいちご味は、いちご以上にいちご感のある香りと甘酸っぱさがグミ好きの心をくすぐる、個人的に最近いちおしの一品。
そもそも、日本酒とフルーツが合うのはすでに立証済みな事実のわけで、この組み合わせも合わないはずがないんですよね。
で、ひと粒でいちご10粒ぶんくらいの成分が含まれているんじゃないかっていう過剰な味わいのグミをもぐもぐと食べ、
うまい! 以上!