メモ
宇宙空間を漂うゴミ・スペースデブリの対策として、回収衛星の開発やそもそもの生成の抑制などが考えられていますが、その中の1つ・市場創出の方法として、スペースデブリを「宇宙ガソリンスタンド」の燃料に利用するというアイデアが浮上しています。
Ion thruster for space travel being developed in Adelaide – The Science Show – ABC Radio National
https://www.abc.net.au/radionational/programs/scienceshow/ion-thruster-for-space-travel-being-developed-in-adelaide/12142840
‘Gas station in space’: new plan to make rocket fuel from junk in Earth’s orbit | Space | The Guardian
https://www.theguardian.com/science/2021/nov/20/gas-station-in-space-new-plan-to-make-rocket-fuel-from-junk-in-earths-orbit
オーストラリアに本拠を置くノイマン・スペースが取り組んでいるのは「宇宙電気推進システム」と呼ばれる仕組みです。
システムを実現しているのは、日本のベンチャー・アストロスケールによるスペースデブリ捕獲技術と、アメリカのベンチャー・ナノラックス(Nanoracks)のロボット工学によるデブリ保管・切断技術、シスルナー(Cislunar)によるスペースデブリを溶かして金属棒にする「宇宙鋳造所」です。
作られた金属棒を燃料として使用し、金属をイオン化することで、宇宙電気推進システムは軌道上で物体を動かすための推力を生み出します。
スペースデブリを処理するためのエコシステムの一部になるよう話を持ちかけられたときのことについて、ノイマン・スペースのエルベ・アスティエCEOは、当初、あまりに未来的で「見た目ほどに簡単ではない」と考えたとのこと。しかし、NASAから助成金が出たため、試作機を作ることができたそうです。
アスティエCEOは「スペースデブリの処理は、大気圏に突入させ燃やすことを考える人が多いですが、デブリを捕獲して再利用できるなら、ビジネスの観点からは理にかなっています。宇宙にガソリンスタンドを作るようなものです」と語っています。
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