サンヨー食品(東京都港区)のロングセラー袋麺「サッポロ一番 塩らーめん」に、意外なポイントから注目が集まっている。
話題となっているのは、パッケージ裏面に記された調理工程。仕上げのトッピングに使う「切り胡麻」の部分だけ、趣深い筆文字のフォントが使われているのだ。ほかはシンプルな文字なのに、なぜ切り胡麻だけ…?
理由を探るべく、J-CASTニュースはサンヨー食品に取材した。
「なくてはならない存在です」
サッポロ一番のパッケージは、DJで音楽プロデューサーの「DJ WILDPARTY」さんが2021年11月8日、
「切り胡麻にだけカッコいいフォント使うの好き」
などと写真付きで紹介したことをきっかけに話題となった。
同製品の調理工程は、要所を赤の太字で表記するなどしているが、基本的にゴシック体で記されている。盛り付けの段階に入って突如、「切り胡麻」の表記だけが手書きの筆文字に変わる。なお商品に同梱されている切り胡麻の小袋にも同じ字体が使われている。
1971年発売のロングセラー製品に改めて着目した投稿を受けてツイッターでは、
「丁度さっきこれ作ってて同じ所つっこんでたわ」
「なんで胡麻だけこんな…って見るたび思う」
「店主のこだわりを感じるやつw」
などの反応が寄せられている。
9日、J-CASTニュースの取材に応じたサンヨー食品の担当者は、話題の投稿について「存じあげておりました。ありがたいです」という。ただ、切り胡麻に特殊な字体が使用されている理由に関しては、
「発売当時の開発者が決めて、現在まで踏襲しておりますが、理由はわかりません」
とする。では「サッポロ一番 塩らーめん」にとって切り胡麻はどんな存在なのだろうか。担当者は下記のように伝えていた。
「風味とまろやかさが加わる、なくてはならない存在です」