ハインツが「火星と同一条件で栽培されたトマト」を使ったケチャップを発表

GIGAZINE
2021年11月09日 14時00分


by Mike Mozart

トマトケチャップなどの調味料メーカーであるハインツが、主力商品であるトマトケチャップの「Marz Edition(火星版)」を2021年11月8日に発表しました。この火星版ケチャップの原材料は地球版と同じトマトですが、火星と同じ土壌条件で栽培されているとのことです。

marz-edition
https://www.heinz.co.uk/marz-edition

Heinz debuts ‘Marz’ Edition ketchup made with tomatoes grown in Mars conditions | collectSPACE
http://www.collectspace.com/news/news-110821a-mars-heinz-tomato-ketchup.html

以下がハインツの火星版トマトケチャップ。容器を包むパッケージは銀色の真空パックとシンプルなラベルで、まるで宇宙食のような見た目が特徴です。


また、ハインツの火星版トマトケチャップの登場を予告するムービーは以下から見ることができます。

Introducing the Heinz Marz Edition – YouTube
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この火星版トマトケチャップの原料は従来のものと同じトマトですが、火星と同じ過酷な環境で栽培されたものが使われています。


この火星版トマトケチャップは、フロリダ工科大学オルドリン宇宙研究所のアンドリュー・パーマー博士の研究からスタートしています。この研究は、「火星を模した環境で植物を長期的に生育できるか」をテーマにしており、火星の土壌に化学的に適合する土壌を用意した上で、火星と同じ温度条件と水分で栽培する実験を行っていました。

そこで、トマトの栽培について多くのノウハウを持つハインツはパーマー博士と協力し、土壌の状態を分析して種子を選び、最新の農業技術を導入。最終的に従来のトマトケチャップと遜色ない出来のケチャップを作ることに成功したそうです。


パーマー博士は「これまで、火星の模擬環境で生育する方法を発見するための取り組みは、短期的な植物の生育研究が中心でした。このプロジェクトでは、長期的な食糧の収穫を検討しています。ハインツのトマトケチャップになるような品質の作物を収穫することは夢のような結果であり、ついにそれを達成することができました」とコメントしています。

クラフト・ハインツ・インターナショナル・ゾーンのクリスティーナ・ケンズCGO(チーフ・グロース・オフィサー)は「我が社の専門家チームが、火星の環境でトマトを栽培し、その成果を世界に発表できることを大変うれしく思います。2019年に行った火星の土壌分析から今回の収穫まで、ハインツのトマトケチャップが何世代にもわたって愛されることを証明する旅となりました」と述べています。

なお、ハインツのトマトケチャップ自体は国際宇宙ステーションでも使われています。元NASAの宇宙飛行士で、ハインツのトマトケチャップの大ファンを自称し、今回の火星版トマトケチャップのアンバサダーも務めるマイク・マシミノ氏は「宇宙では、『食べ物ではなくソースが重要』という言葉があります。多くの宇宙食は脱水されていて少し味気なかったので、ソースをたっぷりかけることで食事を美味しくしていました」と語りました。


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