【直撃】なぜか人工胃液の実験台になったでござる / ファンケルの『内脂サポート』がリニューアルしたって話を開発担当者に聞きに行ってみた

ロケットニュース24

いきなりだが、腸内環境を改善することが太りにくい体づくりのカギとなるらしい。最近話題の「腸活(ちょうかつ)」である。私もそろそろ始めてみようかな〜と思い、色々調べていたところ……リニューアルされたファンケルの『内脂サポート』なる商品にたどり着いた。

めっちゃ簡単に言うと『内脂サポート』とは「体重・体脂肪を減らす機能」に加え「おなかの脂肪を減らす機能」を強化したサプリメントだという。腸内環境を良好にすることで、おなかの脂肪や体重・体脂肪が減るらしい。ほほー、いいかもね。てことで今回は、横浜にあるファンケルの本社と研究所に行って詳しく話を聞いてきたのだが……

まさかあんなにヤバい奴が本社で待機していたとは。マジで衝撃の連続。最終的に実験台になってきたでござる!

・その男の名は永田


──2020年度ファンケルサプリメント売上ナンバー1の『内脂サポート』とは、そもそも何がどうスゴイの? ぶっちゃけ全然わからないので1から教えてください……という無茶なリクエストに応えてくれたのがファンケルの『内脂サポート』の企画担当者永田さんである。第一印象は “真面目な優男” だった。

・内脂サポートの特徴とは

これまでの「体重・体脂肪を減らす機能」に加えて「おなかの脂肪を減らす機能」を強化したことが、リニューアルした『内脂サポート』の特徴。つまりどういうことかと言うと……

ビフィズス菌などの力で腸内環境を良好にし、脂肪の消費をサポートすることで体重と体脂肪を減らすのですが、今回新たに、おなかの脂肪を減らす機能が報告されている「ブラックジンジャー※」をプラスで配合し、商品の機能をパワーアップ。このブラックジンジャーは胃で溶かしたい(早く溶けることで効率よく働く)成分だという。一方で……

※正式名称 「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」 以下同様

胃酸から守って “生きたまま” 腸まで届けたいのが……腸内環境を良好にするビフィズス菌なのだ。なるほど、わかりやすいぞ。胃酸によってビフィズス菌を死滅させるわけにはいかないってことですね。


「それぞれの成分が、適切な場所で溶け出るようにすることがとても大切です。そこでファンケル独自の製法を開発しました。これを “バリア&リリース製法” と言います」と永田さん。穏やかな表情と優しい口調で、こちらが知りたいことを丁寧に教えてくれる。まるで学校の先生みたいだ。


ここまでをまとめると「ビフィズス菌を生きたまま腸まで届けつつも、ブラックジンジャーは胃で早く溶かす」という“バリア&リリース製法”が……先に述べた体重・体脂肪を減らして、おなかの脂肪を減らす『内脂サポート』の役割ってこと。


んで、さらに1日の目安量が4粒から3粒に減ったそうだ。配合成分を増やして飲む量を減らしたってことか。やるね。「3粒の方が飲みやすくて続けやすいですよね」と相変わらず丁寧な永田さん。たしかに言うとおり……だが。

ここまでの話を聞くと、たしかに『内脂サポート』がとても考えられた商品であることがわかる。ただ正直に言うと、あまりにも知らない世界なのでいまいちピンと来ないのも本音だ。突然“バリア&リリース製法”って言われても……みたいな。いや、すごいとは思いますけど。


・永田さんが急にスイッチオン

「では……」と、いきなりスイッチが入ったのが永田さん。「私たちがお客様の不安や不満を解消すべく、日頃からどのような意識でモノづくりをしているのかご覧いただきましょう」


そして「クックック」と不敵な笑みを浮かべたまま『内脂サポート』の封を切り始める永田さん。待て待て変な空気になってきたぞ。変なことを言ってしまってすみませんでしたァァ!


永田さん「クックック」

怖い怖い怖い……


永田さん「ヒィィイイイイイ!」

怖過ぎるぞ永田ァァアアアアアア!


永田さん「ハイッ、こちらをご覧ください!」

アルミパッケージの “切り口” を自慢げに披露する永田さん。ピシッとキレイに真っ直ぐ切れているようだ……え、これがどうかしたの?


「ファンケルのアルミパッケージは、ピシッと真っ直ぐに切れるように設計されています」

永田さん……


「さらに切り口の高さをズラして、開封しやすいように工夫されています」

永田さん……


「小さな工夫ですが、サプリメントは毎日飲むものですからね。開けやすいのが1番です

永田ァァアアアアアアアアアアアア!


「あちらにも書いてありますが……」


…………


不安を安心に、不快を快適に、不満を満足に変えるのが、私たちファンケルなのです

…………


永田さん

アンタの思い……しっかり伝わったよ。


・研究所にも永田さんがいた

永田ショックの直後、私はすぐに研究所へと向かった。『内脂サポート』の “バリア&リリース製法”の実験を見るためだ。笑顔で出迎えてくれたのは……


「ファンケル総合研究所の永田です」

(また永田ァァアアアアアアアア)


永田さん曰く、ファンケルのサプリメントはすべて体の中で効率よく働くよう「おなかの中での溶け方」についても研究を行っているという。こちらの「崩壊性試験機」なる機械を使い、体内で溶ける様子を再現しているそうだ。ほほー、面白いな。


んで今回、永田さんが“バリア&リリース製法”を紹介するために用意したのが「人工胃液」。くり返しになるが『内脂サポート』を飲むと、カプセルが溶けて中身が胃酸にさらされることになる。


この時、胃酸に濡れるとビフィズス菌は死んでしまうが……


ファンケル独自の設計により、粉は濡れない。指はサラサラだ。つまり……


胃酸からビフィズス菌を守っているってこと。しかしブラックジンジャーは溶け出しているため、人工胃液がじわじわ赤くなっていることがわかる。ふむ、勉強になりましたね。

さて、胃液は硬い貝殻も溶かしてしまうので人口胃液であってもけっこう危険……なのだが。


永田さん「やってみます?

マジかよ永田さん。


……さらに「あまり深く入れると指が溶けてしまうので気をつけてくださいね」と謎のアドバイス。さすがファンケルの永田さん。あっちの永田さんもこっちの永田さんもヤバ過ぎるだろ。マジで怖えええ。


しかし、ここで逃げたら男ではない。人工胃液に指を突っ込んでこそ男の中の男……なのかどうかは分からないが、そんな雰囲気になってしまったので突っ込むことにした。俺は『内脂サポート』を信じる! 行くぞ!

…………


…………


指サラサラァァアアアアアアアア!

スゲエエエエエエエエエエエエエエ!


てか『内脂サポート』の話を聞きに行った結果、まさか実験台になってしまうとは……すごいなファンケル。とはいえ、2人の永田さんによる熱血指導のおかげで、内脂サポートマスターになることができたぞ。感謝……なのかな。

ま、色々あったものの健康に気を使うようになったからOK……ということにしておく。ただ、毎日『内脂サポート』を飲むたびに2人の顔が思い浮かぶんだよなァ〜。ファンケルの永田さん……記憶から絶対に溶けない強烈な成分であった。


参考リンク:ファンケル『内脂サポート』
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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