『私のプリン食堂』で夢みたいな色をした可愛いプリンを食べたら… 思わぬダークホースに出会ってしまった!

ロケットニュース24

スマホが普及し早くも10年以上。誰もが手軽に写真を撮れるようになり、食べ物でも観光地でも雑貨でも、なんでも撮ってSNSにアップする。今世界は 大・映え時代 に突入しているといっても良いだろう。

残念ながらとっくの昔に流行に置いて行かれている筆者なのだが、たまにはかわいい写真を撮りたくなることだってある。なにか良い物はないかと調べていたところ見つかったのが、今回ご紹介するプリン専門店『私のプリン食堂』だ。

商品紹介ページを見てみると、そのプリンの色は青と赤が入り混じったような夢みたいな色。

「すっげぇプリンがあったもんだな……」気になったので実物を食べに行ってみたら、予想外のダークホースに出会ってしまった。

・元居酒屋という異色の経歴

私のプリン食堂は大阪市、南海なんば駅のすぐ目の前の路地に入った場所にある。周辺はゲームセンターや飲み屋など繁華街の様相で、とてもプリン屋が出店するようには見えない立地なのだが……。


すぐに発見した。

立地に疑問を持って店員さんに聞くと、2021年4月にオープンしたばかりということ。それまではやはりと言うべきか居酒屋だったのだそうだが、新型コロナウイルスの影響でプリン屋へ転向したとのこと。まさかの異色の経歴を持つプリン屋だったのだ。

なお、プリン作りのノウハウは同系列の店舗での経験を活かしているということなので、味の心配をする必要はなさそうだ。


ショーケースには様々な味のプリンが7種類並んでいる。オススメはプレーン、みっくすジュース、季節のプリンとのこと。


さっそく店内へ入って注文をしようとすると、紙を1枚渡された。このQRコードを読み取ることで自分専用の注文ページへアクセスすることができるのだという。(QRコードは都度更新されますが、念のためにモザイクをかけています)


都会に住む方にはもしかするとお馴染みのシステムなのかもしれないが、筆者にとっては初めての体験。

少し街へ行かなかっただけで世の中はこんなにも進歩しているのか……。浦島太郎みたいな気分になってしまう。


アクセスするとこんな感じ。注文したいメニューをタップして、数量を入力するだけの簡単オーダー。どのプリンを頼むべきかかなり悩んだ結果、注文したのはこちら。


みっくすジュース(税込420円)と季節のプリン さつまいも(税込450円)

このさつまいもプリンが筆者にとっては大穴中の大穴、完全なるダークホースだったのである。


・大阪と言えばミックスジュース

まずはみっくすジュース味からいただこう。

こちらは大阪の喫茶店で名物であるミックスジュースをイメージした味なのだという。残念ながら筆者は大阪人ではないのでミックスジュースに馴染みがない。

ということで、事前に試飲しておいた。

こちら、サンガリアの人気商品『みっくちゅじゅーちゅ』だ。

久しぶりに飲んだが、強烈すぎる名前に似合わずフルーティーで果肉感もある完成度が高い飲み物だ。パンチ強めで香りはバナナが、味はリンゴとパイナップルの主張が激しい。

甘くなり過ぎそうなところ、ミルクの優しさに包まれてかなりバランスが整っている不思議な飲み物だった。


さて。プリンに戻ると、3層構造になっているのは下から桃果汁のプリン、苺プリン、そして一番上がお店のイメージキャラクターであるプリンちゃんとポリンちゃんのイメージカラーを混ぜ合わせたジュレだ。


蓋を開けてみると……

思ってたよりもドギツイ色が出てきたな。これはこれで大阪っぽいのかもしれない。


スプーンですくった時の方が夢っぽい色に見える気がする。

お味は実物のミックスジュースよりもかなりミルキーでマイルド。

実物のようなパンチはないが、それぞれの層で優しくフルーティな味を楽しむことができて美味しい。もちろん、まんべんなく混ぜて食べてもミックスジュースらしさを味わうことができるぞ。


続いてはさつまいものプリンだ。


みっくすジュースとは対照的に茶色のジュレが乗っていて、横から見ると地味だな。……と、思ったら!

やだ、上に焼き芋が乗ってるじゃないの。

焼き芋はキャラメリゼされていて香ばしく、しっとりと甘い。ジュレやプリンと一緒に食べても美味しいが、単体でも十分楽しめるものだった。

そして何よりも素晴らしかったのがプリン生地の舌触り。

濾(こ)したさつまいものザラザラ感を残しつつもトロっと滑らか。さつまいもは元々スイーツとしての能力がピカイチなのだが、それにしたって美味しい。バニラビーンズがしっかり入っていて香りが良いのも気にいったポイントだ。

あぁ、秋だ。大阪に秋が来たのだ。……なんて思っちゃうぐらいにはさつまいもを堪能することができたぞ。


・幸せの形は人それぞれ

正直に言うと、今回筆者の一番の目当てはみっくすジュースプリンで可愛い写真を撮影すること。さつまいもはそのオマケぐらいの気持ちだった。

ところがいざ蓋を開けてみると、さつまいものプリンは気持ち全部を持って行かれるぐらいに最高に美味しく、むしろこっちがメインだったんじゃないかと思ってしまうほどだった。

もちろん可愛い食べ物の写真を撮ってSNSに投稿するのは全く間違ってはいない、ひとつの幸せの形である。

だが自分はそっち側の人間ではなく、完全に食い意地が張った人間であるということを改めて実感することとなったが、きっとそれだってひとつの幸せの形なのだろう。

参考リンク:私のプリン食堂
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

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